奇数月恒例の雑誌のイラスト連続締め切りも始まり、
いつもならばそちらの掲載イラストを紹介するのですが、
あともう少し、
ロンドンに行ってきた事の話を続けます。
後半は、
そのままの素顔のロンドンです。
数回に分けていきます。
今回はその1。
関西空港から飛行機に乗って約11時間、
オランダのアムステルダムで乗り換えて、
そこからロンドンシティ空港に向かう飛行機の中、
しばらくして海の上からイギリス本土の上空に入り、
真下に景色が見えてきました。
それが、ほんとにとてもキレイでした。
普段、こんな上空から日本の田園をあまり見ないので、
日本との比較をはっきりと断言はできないのですが、
やはり感じが違うように思います。
今の日本の大きな農業地の田畑はどちらかというと、
四角に近い区画割りなんじゃないかと思いますが、
(違ったらごめんなさい)
ここではいろんな形をしてます。
しかも、1つの区画が広そうです。
「あー、キレイやなー」なんて思いながら、
飛行機の窓から、
眺めたり、写真を写したりしてました。
それにしても、
僕は子供の頃から阪神間から神戸に親しんできたので、
大都市の近隣の海岸べりには「工業地帯」が張り付いている、
という勝手なイメージ持っていましたが、
ここではほんとにキレイな田園風景で、
ちょっと意外でした。
まぁ、
日本の関西空港の近隣でも和歌山などは自然が一杯だろうし、
飛行機から見たここだけの風景で一概に、
「ロンドン周辺の方が自然や田園が多い」と言えるのかどうかは、
詳しい人に聞かないと解らないのですが、
まぁ、何にせよ、美しい景色でした。
しばらくすると、
住宅地が広がってきました。
赤っぽい(煉瓦色な)色で統一され整備された、
でも、もともとの田園の名残りなのでしょうか、
ちょっと不規則な形の区画で道が少しうねった、
むしろ自然な感じのする住宅街です。
そして、家々の合間にちゃんと緑があります。
ここがイギリスの標準的な住宅地なのかどうかは、
もちろんこれまた僕にはわからないのですが、
なんだかとてもスッキリした感じがします。
しばらくするとまた農地らしき場所が見え、
次に、テムズ川でしょうか、大きな川が見えました。
この川に沿ったところでようやく、
僕が「阪神間の海岸沿い」で馴染んだのと同じような、
タンクや倉庫やそこにつく商業船の姿などの、
工業地帯的な景色がありました。
「川の途中」なのがちょっと不思議な気がしました。
そしてまた住宅街です。
煉瓦色でまとまった街並みがほんとに綺麗に見えます。
今、この写真を見ていて、
「日本もかつての明治時代くらいまでの、
黒い瓦屋根で統一されていた頃は、
もし上空から見ることができたら、
さぞ、美しかっただろうなー。
その頃は全体に緑も多かっただろうしなー」
なんて思ったりします。
ちなみに、
僕が6日間お世話になったMsちゃんRくんの家も
もちろんこんな感じでした。
↓
(グーグルマップで検索して見つけた航空写真です)
家の裏っかわの緑の多いところが、
何度もお酒や食事をいただいた庭です。
イギリスは日本と同じで、
車は左側通行です。
空港に着いてすぐに、
迎えにきてくれていたRくんの車で家に向かった時に、
「日本で車に乗ったとき」との違和感の無さが不思議でした。
(上の写真はアビーロードです)
しかし、
もちろん街並みには大きな違いがありました。
下の写真は、
Msちゃんたちの家の最寄り駅の近辺の商店の並んだ通りですが、
わかりますか?
それから、住宅地の中でもこんな感じ。↓
わかりますか?
ちなみに、
僕の自宅の近くの景色写すと下のような感じ。
あえて西洋チックに作った建物のところの写真で。
日本ですよ。↓
ロンドンと比べてどうでしょう?
そう、ロンドンの街には、
電柱と電線が無いのです。
今回、行ったところはどこもそうでした。
地下に埋めてあるのでしょう。
電線と電柱がなければ本当に街がスッキリします。
「電線の地中化」という話は、
ごくたまに日本でも、
これまでちょこっと耳にしたこともありますが、
いっこうに実現されてません。
場合によっては危険と隣あわせの「原子力発電所」に、
莫大なお金をかけるくらいならば、
代わりにこういった「暮らす市民が見てスッキリする」、
ようなことをしてもらいたいものです。
でも、
「原子力発電所」では他の企業に「うまみ」を与えることができて、
自分たちもその分逆に「うまみ」をもらえるけれど、
普通の暮らす人々の「気持ちよさ」にお金を使っても、
「別にワシらには意味ないじゃん」ってなことでしょうか?
実は、よーく考えると、
その手の理屈はホントは、
大人な思考ではないことがわかる人には解るのですが、
まぁ、とにかく、
いつまでたっても、
「あのすばらしい建物と綺麗な空を写そう」と写真を撮っても、
出来た写真が電線と電柱だらけでガッカリ、
ということは無くなりそうにない雰囲気が、
なんとなくします。
が、
そう否定的に愚痴っていても仕方ないので、
とにかく早く「電線の地中化」を実現しましょう。
きっと、いい感じになるところが沢山あります。
いい大学を出た賢いグローバルで高収入なあなた方なら、
きっと、近いうちに、
必ずや、やってくださると期待しております!!!
ああウレシイ。バンザーイ。
ところで、
ロンドンで驚いたことの1つに、
「陽が長い」ということがあります。
これで、夜の9時過ぎ頃です。
(窓ガラス越しに写したのでデジカメの影が木の下あたりに映ってます)
初日の夜、
庭先で早めの夕食をして少し飲んで、
そのあとまだ明るい庭で子供たちと遊んだりしていたら、
MsちゃんとRくんが子供たちに、
「そろそろ寝る時間よ」と言うので、
「えらく早いんだなー」と思って時計を見ると、
夜の9時を過ぎていました。
そのことはあらかじめ聞いていたものの、
「へー、こんな感じなのかー」
と驚きました。
正確なことを言うと、
今イギリスはサマータイムで一時間遅くしてあるので、
冬時間を基準に日本とあわせると、
「夜8時すぎごろ」ということになるのだけれど、
それにしても明るい。
もちろんそれは、
「緯度が高いからやんけ、そういうことじゃ、知らんのんけー?」と、
一言でいってしまえばそういうことなのですが、
実際にその場にいて体感してみると、
なんだかちょっと不思議な感じでした。
まずはこのくらい。
「そのままのロンドン、その2」に続きます。
そんなこんなです。