10月11日完了、
『デラックスクロスワード』誌のイラスト。
編集部からのお題は、
〝 いつの間に変わった? 世代の格差? モノの呼び方、今と昔 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 簡単! パソコンをサクサク使いこなす 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 フーフーして食べよう 〟
↓
以上、
『デラックスクロスワード』1月号 用のイラスト。
全国の書店で、
ただいま発売中。
(C)Hajime Sano
(株)マガジン・マガジンのパズルメイトシリーズの雑誌です。
(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
●
今回のイラストに関して、
描くことは別にないかな。
◆◆◆
今日もまた「困った姉」の話。
前回のつづき。
姉が母に、
「おせちをハジメが注文してくるように言って」
と言い、
母が僕にそう言って、
僕がおせちを注文しに行ったけれど、
最初姉が言ってたものが無かったので、
まぁ勝手なことして後で何か言われるのイヤだし、
言われたことだけすることにしようと、
帰ってきた。
次の日に、
毎朝かけている母への電話をしたときに、
また母が、
「●子が残っている洋風でいいから注文してって言ってる」
と言った。
と、いう話の続き。
●
母のところに行くとカタログに「2個」と書いてあった。
聞くとそれは姉が書いたのではではなく、
姉に言われて母が書いたものだ。
なんだ、姉が手紙とか書いたのではなかった。
「お母さん、忘れへんように書いといてよ!」とか言ったんだろうな。
で、
母は、
僕が着くと、
「すぐ電話で注文して」と言う。
電話?
と思って、
カタログを見たら電話番号などはどこにも書いていない。
「予約は店頭で直接注文するのみなのかもしれないなぁ」
と思ってカタログから説明を探していたが、
あまりに母が「電話でして、電話でして」と急ぐので、
「ああ、姉がそう言ったのだな」と理解して、
じゃぁとにかくして落ち着いてもらおうと思って、
その日買ったもののレシートに書いている番号に電話した。
そしてすぐに、
「おせちの注文はこの電話でできますか?」
とそう聞いてみた。
すると案の定、
「店頭でのみの受付になっていて電話ではお受けできません」
と。
そして、
「ちょっと母に変わりますから、母にもそう言ってもらえますか」
とお願いして、
母に代わって母にも言ってもらった。
なぜかというと、
後で姉が「電話では注文受けてないってホントなん!?」とか、
そういったりした時のために、
直接母に言ってもらった。
(あとでゆっくり見てみたらカタログにも「予約は店頭でお受けします」と書いてあった)
●
電話では注文を受けてないのがわかると、
今度は、
「早く今からお店に行って注文してきて」と、
心配そうに母は言う。
僕は、少し冷静になってみた。
これはいつも、
姉が振り回すパターンだ。
こんな風に、
「●子が言うからやらなくては」と思わせて、
「しないとしないと」と人に思わせて右往左往させて、
結果的に人を動かして思い通りにするやり方だ。
特に母はそれに動かされてしまう。
そりゃ、母親だから。
それに気づいたから、
母にこう言った。
「お母さん、普段は何でも“ゆっくりでええよ”という感じやのに、
お姉ちゃんがからんだらなんで“すぐにすぐにすぐに”になるの?」
と。
すると、
「ほんなら、私が悪いんか?」
と言うので、
「いいや、お母さんは悪くないよ。
お母さんをそうさせているお姉ちゃんが悪いねん」
と僕は言った。
すると母は黙っていた。
そしてまた、加えて僕は言った。
「おじちゃんとか、おねえちゃんとか、
母親の母性をぎゅっと掴んでしなければと思わせて、
振り回して自分の思い通りにしようとするのが、
僕はものすごい嫌いやねん」
と言った。
おじちゃんと言うのは、
母の母である祖母に対して、
いろいろ自分のことをやらせるだけやらせて、
本人は勝手なことばかりしてするべきこともせず、
祖母の面倒をずっと僕の母にみさせつつエラソにして、
震災時のウチとのひともんちゃくの後、
最後は祖母を老人ホームに入れたダメダメな伯父だ。
(詳しくは長くなるので割愛。また機会があれば是非書きたい)
また母は黙っていた。
で、僕はさらに、
「だから、
僕もお腹すいてるし、
おかあさんもお腹すいてるやろし、
まずお昼ご飯たべよ。
食べてから行ってくるよ。
その間におせちが全部無くなることもあるかもしれへんけど、
でも、それはそれでしゃあないやん。
もし二人ともお腹ペコペコのままで、
もしそれで行っても完売でおせちが無かったとしたら、
なんか二人とも可哀想でバカみたいやん。
お姉ちゃんは今自分は普段通り会社でお弁当食べてるやん。
人にやらせるだけやらせて、
そうなってもあとで自分にいいように言うだけで、
本当は自分の思い通りになったらいいだけやから」
と言った。
で、
二人でまずはお昼ごはんをいつものように食べた。
●
そして、
お昼を食べたあとお店に行ったら、
やはり完売になっていた。
帰ってそれを母にいうと、
なんだか心配そうにしていた。
「どうしよ」
と何度も言っていた。
おそらく、
姉が母にまたごちゃごちゃとガンガン文句を言うのだろう。
自分の思い通りにならなかったら、
子供が癇癪をおこすようになる。
昔からそうだ。ずっとそうだ。今まで見てきた。
「ああ、いいよぉ、しゃあないわー」なんて、
母に優しいことは言わない。
(自分が興味がなかったら「ふーん」でおしまいだけれど)
母が、
かわいそうだ。
またちょっとそれを母は恐れている風でもある。
だからと言って、
僕が「かわいそう」と思って母のためにしてあげるのも、
姉は知っていてそこを狙っていたりもするので、
分かっていて全てそれに乗っかるというわけにもいかなかったりもする。
そのあと、
二人で休んでいる時に、
母が、
「ネットでどっかで注文くれへん?」
と言った。
だから僕は、
「それはやめとこ。
食べたことないところで注文して、
おいしくなかったら“ハジメが注文したところがおしくなかった”とか、
そういうのをお母さんに言うから。
今まで散々あったから」
と言った。
母は黙って考えていた。
しばらくしてまた母が、
「“ハジメがどこかで買ってきてくれるわ”って言ってええかぁ?」
と言う。
だから僕は、
「それはやめて。
いつもそうやけど、
そうやってハジメをしもべのように使っていいんやと、
お母さんからお墨付きをもらったみたいにするから、
それはやめて」
と言った。
母は黙っていた。
もうこういうのを、
何年も繰り返してきたなぁ。
もういい加減に、
バカバカしい。
全て姉のせいだ。
●
姉は、
僕が「ほんなら僕が言ってくるわ」というのを期待している。
そして、
母が「ハジメが行ってくれると言ってたから」と言うのを待っている。
ずっと前から同じパターンだ。
そしてそれがなければきっと機嫌が悪くなって、
きっと母に当たる。
なんだかなぁ、だ。
母に当たったりしたその場合は、
お父さん、
頼むよ。
大バチ当てたって。
だいたい年老いた母をこんな風に、
あたふたさせ心配させたりほんとにほんとにバチあたりだ。
(姉にしてみれば母が勝手にあたふたして心配してるってことになるのか)
佐野家のこういうのはそろそろ、
おしまいにしていきたいし、
終わっていくだろう。
●
と、
そんな感じの昨日だった。
で、
今日の朝、
母のところに行く準備をしていたら
姉から電話がかかってきた。
姉は本人は気付いていないかもしれないけれど、
話をして「やっぱりほんとになんかなぁ」
がいっぱいの電話だった。
それは、
また次に。
(つづく)
そんなこんなです。
That's all for now.
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