5月31日に終わってた、
『文字の大きなクロスワードEX』誌のイラスト。
編集部からのお題は、
〝 決して侮ってはいけません 必ず「け」が入ってます 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 一人、二人…とどんどん増えまして 孫は全部で何人いるの? 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 それぞれが生きていくための知恵 生き物のオモシロ哲学 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 失敗してもいいじゃないか 大切なのは前向きの姿勢だ 〟
↓
以上、
『文字の大きなクロスワードEX』Vol.4 用のイラスト。
7月2日、全国の書店で発売。
(C)Hajime Sano
(株)マガジン・マガジンのパズルメイトシリーズの雑誌です。
(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
●
↑上のイラストから。
1番目のイラスト。
これは『文字の大きなクロスワードEX』誌で、
おなじみ50音を使って、
〝必ず〜がはいっています〟のシリーズクロスワードに、
描いているイラスト。
(このパズル作家さんもすごいな)
前々々号の、
〝 必ず「か」が入っています〟
↓
前々号の、
〝 必ず「き」が入っています〟
前号の、
〝 必ず「く」が入っています〟
そして、
今号の、
〝 必ず「け」が入っています〟
さぁ、
か行はあと「こ」だけ。
●
2番目のイラスト。
昆虫の雑学。
ヒントも含んでしまうのだけれど、
説明しちゃうと、
一段目右から、
●シロアリはアリの仲間ではなくゴキブリの仲間。
●かたつむりはコンクリートを食べる。
●バッタの耳は後ろ足の付け根に。
二段目右から、
●ハエは前足の先で味を感じる。
●ミツバチが一生の間に集めるミツは5グラム。
●蚊はメスだけが血を吸う。
三段目右から、
●水中に棲むクモがいる。
●カブトムシは犬のように片足を上げてオシッコをする。
ああ、
問題を解きやすくしてしまった〜。
だから、
どんどん『文字の大きなクロスワードEX』Vol.4 を買って、
どんどん応募してね。
7月2日発売!
もうすぐ!
●
前回の記事の、
母のサポートのことの続きを。
そこにも書いたように、
5月の終わり頃、
母が髪をカットしに行くのに付き添って、
母のマンションの近くの理容室「Y」に行ってきた。
母の髪は去年の秋くらいから切ってなかったので伸びてきて、
シャンプーは4月頃から僕が毎週手伝うようになったけど、
さすがにカットはちゃんとしたところにしてもらいたいだろうし、
(母にはそういう女性らしい気持ちがある)
頼まれて一緒に行ってきた。
その店は、
美容室ではなくて理容室なのだけれど、
店の見た目もシュッとシャレたクールな感じで、
「あそこでしてもらおうと思うのだけれどどうやろ?」
と前から言われていた。
で、
行ってきた。
やはりシャンプーやドライヤーなどはプロにしてもらうのが、
気持ちいいんだろう。
カットで少し短くしてスッキリしたのを含めて、
母はとても気持ちよさそうにしていた。
お店のお姉さんもテキパキした人だった。
(あの人が店主なのかなあ? 他にもスタッフはいたが、
女性店主みたいな感じだった)
その2週間くらいあとに、
母がずっと使っているシャンプーが無くなったので、
母と相談してその理容室に再び僕一人で行き、
「前に行った時に使ったものか、
もし他のオススメがあれば別のシャンプーでもいいので、
1つ売ってください」と買いに行った時も、
丁寧に対応してくれた。
●
母が嬉しそうだったので、
とても良かった。
でも思う。
こういうのは普通、
「娘」の方がするんじゃないかなあ?
と。
美容とかシャンプーのこととか、
“女性”のオシャレに関することは。
しかも同居してるんだし。
美容室は土日も開いててるし。
しかしまぁ、
うちの姉は自身、
「女性」らしいことは全くしないし。
また、
何においても、
例によって、
できない(家の外の人とアレコレするのは怖い心配勇気が出ない)、
やりたくない(めんどくさいことはイヤだしたくないそれよりテレビ観ていたい)、
自分はやらなくていい(母や弟にやらす、してくれて当然、してくれないと敵だ)。
という、
いつも通りの大人としては困った強い性質が常にあって、
ほんとに困る。
さらに、
普通ではわけのわからないもっと込み入った、
姉独特のヘンテコリンな心の動きがある。
●
そもそも、
その店「Y」はたぶん1月くらいに、
「どこかのお店でシャンプーしてもらいたい」と母が言っていた時に、
母自身が候補に上げていた店だ。
去年の10月に姉と一緒に出掛けた時に転倒して、
その時に圧迫骨折になってから体がうまく動かなくなって、
今まで週イチで自分でしていたシャンプーができなくなって、
何週間かそのままになっているのでたまりかねて、
そういうことになったのだ。
で、1月から2月は丁度、
僕が母の病院の付き添いだの、
高齢者のケアを受けられるためのアレコレをしていた時で、
「私だってしてるもん」アピールのためか、
姉が母をシャンプーに連れて行くという話になった。
ところが、
姉が連れて行ったのは、
母が候補にあげていた店ではなくて、
別の細い道にある古い散髪屋さんだった。
「え?」と思ったけれど、
それはそれでせっかく行くというのだから、
「よろしく」の気持ちで黙ってた。
が、結局、そこは、
母が洗髪の仕方を気に入らなかったからもう今後行かない、
という結果になった。
それ以降、
たしか姉が母のシャンプーを1.2回手伝ったのではなかったかなぁ。
なのに、最初に母が候補にあげていた理容室には、
姉が連れて行く気配が無かった。
なぜか?
●
たぶん、
姉はあそこには行けないんだと思う。
関西弁で言うと、
「よう行かん」なんだと思う。
シュッとしたお店だし、
中にカッコイイお姉さんがいるのも外から見ていたのかもしれない。
そういうところで何を言っていいのかわからないし心配で、
そして、
「ヘンな人と思われたらイヤや、思われたくない」
と思って、
「行きたくない、その1」になったのだと思う。
実際ホントに、
姉は昔からよく「ヘンな人に思われたく無い」とかよく言っていた。
だからそうなんだろう。
そして、さらに、
「行きたくない、その2」として、
上のこととはちょっと逆になるのだけれど、
オシャレで敷居が高そうなところだと、
「もし偉そうに言われたらものすごくイヤ」
というのもあるのだろうと思っている。
実際、姉は以前、
怖い顔をしながら、
「偉そうに言われるのがものすごくイヤやねん」
と言ったことが何度もある。
本当に昔から、
別にこちらが偉そうに言ったつもりじゃなく、
ちょっと注意したり、ただ勢いよく言っただけで、
「偉そうに言われた!!」と怖い顔で異常なほど反応するくらいで、
そのあたりには必要以上に敏感だ。
こんな風な理由で、
「Y」には「行きたくない」になっているんだろうと思う。
そしてそれは、
「母のためにしてあげよう」よりも、
軽く上回るのだよなぁ。
でもって、
「ハジメがいるから、やらせといたらええわ」
になるのだろう。
●
まぁ、
もちろん上の、
「ヘンな人と思われたら」「偉そうに言われたら」
イヤだというような気持ちは、
誰だって多少はあるかもしれない。
でも、
大人になったらなんとか頑張ってこなしたり、
「やらなきゃ」と思ってやるのが普通じゃないかと思う。
ましてや、
自分にとって大切な人のためなのに、
そんな理由が大きく働いてやらないということは、
普通おかしいし薄情だ。
(よく人のことを「冷たい!」とかいって怒るが、
そうしいう風に怒る人にかぎってだいたいそうだな)
そんな風に姉は、
過剰に「ヘンな人に思われたく無い」と思って、
「偉そうにされたくない」と思って、
しなければいけないこと、
したら良いこと、
普通にみんなもやっていることを、
今までどんどん避けて。
きっとそれの延長線上なんだろう、
だから「ヘンな人に思われない」ようにしようと、
外に出たら帽子をかぶりうつむいて、
堂々と気楽に外にいる普通の人のような感じにはならずに、
できるだけ周りに何も思われないようにじーっと固まっている、
ということになってしまっているんだと思う。
けれど、それ、
結果的に、
そんな風にしていることがどう見ても、
「ヘンな人」な姉になってしまっている。
「ヘンな人になりたくない」と思いながら、
自分からヘンな人になっている。
みたいなそういう哀れな感じになっている。
●
こういう風なことを書くと、
「じゃあ、お姉さんにそれを言ったらいいじゃないか」
と思ったり言ったりする人がきっといるんだろうなぁ、
と思う。
でもそれは無理だ。
姉に言うのは。
ほんとに。
姉という人を知らないから仕方ないけれど。
言っても正してくれることはほぼないし、
物凄い勢いで10倍くらい言い返されるし、
(外では固まっているのに家ではねものすごく全解放で)
おまけに場合によっては言われたことに腹を立てて、
「仕返し」をしてくる。
僕も今まで何度も、
言ったりしたりしたことが姉が気に食わず、
「母を利用した仕返し」をされている。
(その詳しくはまた機会があれば)
言ったとしても、
「正してくれない」上にガンガンその場で言い返されて、
さらにあとで「仕返し」されるので、
「言う」のは割りに合わないのよ。
そう、ほんま、ここまで書いた、
「こんなことを僕が思っている」ことを知っただけでも、
きっと腹を立てて、
仕返しをしようとしてくるなぁ。
(にしても、注意されたことに対して「仕返し」ってほんとに何やねんいい大人が。しかも大人の弟に)
●
話が横にそれた。
母のシャンプーからカットにと繋がる話だった。
そうそう、
最初に姉が母を連れて行ったお店。
古い散髪屋さん。
どうして姉はあっちは行ける気になったんだろう?
それを考える。
まず、
電話は多分母にさせたのじゃないかと思ってる。
同じ時期に、
たまたま遅くまで僕が母のところにいた日に、
やはりこれまた「私もやってますアピール」的に、
帰ってくるなり珍しく、
「お母さん、お医者さんで血圧の薬もらってくるわ」
と早口で言いだしたことがあった。
そして、
すぐさま、
「だからお母さん電話して!!」と電話の子機を母に差し出した。
「え?」と思った僕が、
「電話もお姉ちゃんがしてあげよー」と言うと、
なんだか怖い顔してから、
母の鞄をパッと持ってサッと開けて、
電話番号を見るために診察券を取り出した。
母が「なんや!、勝手に人のカバン開けて!」と怒ると、
姉は「だって、ハジメが電話しろって言ったから!」と、
またまた怖い顔して言った。
(え? 僕のせいなの?)
と、そんなことがあったことがある。
だから同じ調子で古い散髪屋さんの電話も、
母に電話してもらったのだろうと思っている。
で、
理容店「Y」はイヤだけれど、
その古い散髪屋ならまだいける、
と思った理由は何だったのか?
それは、
わからない。
(ガクッ。あはは)
姉にはナゾでワケのわからないことが沢山ある。
でも、
たぶん、
理容店「Y」は上にも書いたようになんだか行きづらい。
けれど比べたら古い散髪屋さんはそうカッコよくないし、
年齢のいった人がやっているだろうし、
それならまだ「私より下」の気持ちを持てるから行けるかもしれない。
とかそんなだったのだろうかな。
よくわかんない。
姉だけの気持ちの都合だ。
●
で、
とにかくそうやって1月時点、
その古い散髪屋でシャンプーしてもらったけれど、
もうそこには母は行きたくない。
しかし母が行ってみたい理容店「Y」には、
姉が行くのがイヤだ。行きたくない。行けない。
つまりは連れて行けない。
(シャンプーするのは母なのに)
丁度そのころ、
1月後半から2月いっぱいにかけて、
デイサービスの体験(何件かデイサービスの施設に行ってみる)を、
僕が母を連れて週イチで行っていた。
そのうちの一件が、
入浴サービスのある施設で、
1月の22日にシャンプーをしてもらっている。
結局、その施設に決めることになるのだけれど、
そこに週一で行き始めるのは3月からだから、
まだ行っていない2月の真ん中くらいかな。
うーん、もしかしたら、
それは4月なってからだったのかなぁ、
とも少し思うが、
たぶん2月にもしたのだと思うのだけど。
母が「ハジメ、シャンプー手伝ってくれへんか?」
と言ってきたのか、
僕が「お母さん、僕がシャンプー手伝ったろか?」
と言ったのかは忘れたが、
僕がシャンプーの補佐を初めてすることになった。
それまでに、
たしか姉が1.2度くらいシャンプーを手伝っていたはずだが、
まぁ、
その現場にいなくても昔から姉の行動は知っているし、
正月に1日以上いた時にも、
姉が母のことをしているのを見ていてもそうだったから、
だいたいどんな感じで手伝っているのかは、
母が言わなくてもわかる。
シャンプーを黙って懸命にするというよりは、
手よりも口がわあわあ動いてしゃべって、
「これ?これ?これ?!」「それちがうやん!」「おかあさんが言ったんやん!」
「もういや」「これやんか!」「大丈夫大丈夫大丈夫?!」と、
やかましいのだと思う。
もっと静かに集中しつつ、優しくすればいいのに、
それはできないだろうなぁ。
気持ちがフワフワあっち行ったりこっち行ったり時に怒ったり、
その分口でわぁわぁ言う姉だ。
また、もう一つ。
リビングにつけたテレビの声が洗面所に聞こえてきて、
何か気になることがあったらその場を離れてテレビを見に行ったり、
途中で何度もそこからいなくなって、
母をイライラとさせるのだろう。
(正月に帰ったときに食事の用意や母の着替えの時もいつもそんな感じだ)
そしてさらに、
「私はうまくやれてるか」「母に今どう思われているか」
なんて余計なことばかり頭にぐるぐる回っているので、
手際が非常に悪い。
僕もそれらがわかっているので、
母のシャンプーも手伝うことにした。
シャンプーは母が元気な時からやってきた手順があって、
最初2.3回は間違えたりもしたが、
今ではもう段取りもわかってスムーズになった。
●
3月になってディサービスの施設を決めて、
そこで週イチでシャンプーをしてもらえようになった。
が、
4月になって、
コロナのことも考えてディサービスに行くのをやめて、
そこから僕がかわりに週イチでシャンプーを補佐するようになる。
で、
満を辞して、
「前から言ってたあそこの理容室にカットにいきたい」
と母が言って、
ずっと希望していて行けなかった理容室「Y」に、
母はようやく行けた。
と、
長くなったけれど、
そういう話です。
つまり。
しかし、
僕らがうまくいっていたり楽しそうにしていたら、
ものすごく嫉妬してやきもちを焼くあの姉が
母にアレコレアレコレ吹き込んで訳わからなくして、
「あそこはもう行かない」と無理に母に言わせるようにするかもしれないなぁ。
いやでもまぁ、
そんなことがあっても、
また連れていってあげよう。
あそこが一番近くて母の負担が少なく、
もちろん電話予約やクールなお姉さんと話をしたりしないといけないが、
そんなこたぁみんな大人は普通にやっているのだから、
そこにさらに世間話など付け加えて明るくやっているわけだから、
なおかつ、姉はそれができないしやらない訳だから、
さらに今から連れて行くと確実に店の人に僕と比べられる訳で、
おそらく絶対にそれはイヤで行かないだろうから、
ちゃんとやれる母を、ちゃんとやれる僕が、連れて行きましょう。
●
2年前のちょうど今頃、
イギリスに行っていた。(6月終わりころから)
ロンドン内のアチコチと、
このサウスウッド(Southwold)という海辺の町へ。
うん、
よかったなぁ。
そして、
早いなぁ。
そんなこんなです。
That's all for now.
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