これまたとっくに終わっているけれど、
『漢字大満足100問』誌のイラスト。
編集部からのお題は、
〝 どうするべき? 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 浮き彫りになる!? 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 言うまでもない 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 いつも同じの 〟
↓
(C)Hajime Sano
(株)マガジン・マガジンのパズルメイトシリーズの雑誌です。
(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
●
まだ梅雨には入らない関西。
地震も各地でちょこちょこあったりして、
なんだか気になるこのごろ。
●
気になるといえば、
日曜の夜に気になることがあった。
実は、
最近「人のアレコレ」を続けて書いたので、
次はもうちょっと軽いものを行こうと、
本当は思っていた。
でも、
その日曜の夜に、
ちょっとまた気になる別の「かんべん」な出来事があったので、
やっぱり同じような感じで、
そのことを書こうと思う。
また長くなるので、
「おまえこそかんべんだ」
と思ったら、
ここで閉じてもらったら。
でも、
もしかしたらちょっと、
「人として大事なこと」が書かれているかもしれない。
(午後から雨が降ってきた)
●
さぁ、
行くよ。
(ちなみに画像はクリックで大きくなります)
前回、
「佐野さんなんて気に入りませんわ信じてませんわ、
酔って今から三宮に飲みにこいとメールや電話しますわ」
の後輩の彼の話を書いた。
で、
そのアップした日の夜のこと。
僕のサイトのメールフォームから、
一通のメールが届いた。
開いてみるとそれは、
上の彼とは別の人間の、
「これまた友達つきあいをやめて離れた知人」
からだった。
(「えっ? そんな人が他にもいるの?」)
うん、そうやねん~、他にもいるのよぉぉ。
実は、
2010年代は(特に前半は)、
僕にとって人との関わりで「もう、やめておこう」
ということが多かった。
僕の「自分史」の中ではその期間のことを、
〝荒れる人間関係〟
と名付けている。
もちろんその中には、
「致し方無く」とか、
「考えがあって」とか、
「仕事上の判断」とか、
「相手のこともちょこっと思いつつ」とか、
色々な感じのものがあった。
(ということは。そんなにタクサンあったの?)
で、
その期間で、
特に「もうかんべんしてくれ」と、
大きく嫌気がさして離れた、
「3大かんぺんしてくれ」
の人たちがいる。
そのうちの一人が前回も書いた、
「三宮に飲みに出てきてくださいよぉ」の後輩の彼なのだけど、
あとの残りの2人のうちの一人が、
今回そのメールを送ってきた彼だ。
(えっ!! まださらにもう一人いるのか!)
メールの話に戻ろう。
で、
その彼からのメール、
「ん?、今ごろ何?」
と思って開くと、
本文のところに、
------------
イヤな後輩は誰?
------------
とだけ書かれていた。
この一行。
え?
よくわかんない。
いやもちろん文章はわかるし、
意味も分かる。
でも、
なんだか、
キモチ悪い。
それに、
僕のもと「かわいい後輩」に、
僕自身が〝イヤだキライだ近寄るな〟と言うのはいい。
もと「かわいい後輩」なのだから。
でもお前が彼にそんなこと言うな。
もと「かわいい後輩」に対して、
なんて失礼なヤツだ。
僕のもと「かわいい後輩」に、
そんなコト言うのは許さん!
まぁ、
だいたい、
彼がそう書いた理由はなんとなく分かるけれど、
その前に、
順を追ってその「キモチ悪い」を説明すると。
まず、
最初に挨拶がない。
もちろん親しい間柄ならばそれもいいだろうけれど、
まず、もう8年くらい会っていない。
しかも、
理由があって僕はもう彼を避けているし嫌っている。
だから、
彼からハガキが来たけど返事をしてないし、
電話があったけれどそっけなく切ったし、
年賀状も送らなくなった。
あからさまに態度に表している。
もし、
そのあたりのことを完全に考えて無い無頓着な人なら、
せめて「久しぶり~」とか、
そういう書き出しが人によってはあるだろう。
でもないのは、
それは、
彼の場合は多分、
「僕があの件で怒っている」のを察していて、
分かっているからだ。
でも、
「あの時はご迷惑をかけてごめん」
と謝りの出だしで始める気もさらさら無い。
たぶん謝ったりはしたくないんだと思う。
それから、
「誰?」と書いているけれど、
実際は彼はあの後輩のことを知っている。
あの僕の文章を読めば分かると思う。
まさか、
わからないとしたら、
かなりアタマが忘れっぽくなっているのかな。
もともと2人は学生の頃からお互いの顔は知っているし、
また、
僕があの彼を「まだかわいい後輩」と思っていた時期に、
「このメールの彼」は僕の部屋で顔を合わせている。
9年くらい前か。
そして、
後輩のことを書いて僕の味方と取れるようでありながら、
僕の立場に立っての、
「そんなことがあったんじゃなぁ」とか、
「大変じゃったなぁ」とか、
そういうのも、
メールには無い。
だから、
このメールというのは、
たぶん、
こいういことなんだろう。
おそらく彼は、
僕があの記事で書いているアレコレを読んで、
すこし鼻についた。
「へんっ、なんじゃ偉そうに書いて」と思った。
そしてまた、
自分も僕に避けられているのは分かっているので、
ちょっと一言ちょっかいをだしてやろう、
と思った。
そんなことだと思う。
さらに、
反応があるか試している、
そんなところだろう。
自分のウサもはらしつつこちらを探りつつ反応を見つつ、
みたいなこういうメールを出してくるのは、
「3大かんぺんしてくれ」の3人は、
ちょっと共通しているかもしれないな。
うむ。
というか、
もしかしたら、
「僕はそういう人たちとは根本的に合わない、嫌い」
なのかもしれないなぁ。
ま、とにかく、
あのメールをだした理由の1つは、
以上のようなことじゃないかと思う。
そもそも、
僕が友達をやめたくなった、
直接の理由はこんなことがあったからだ。
−−−−−
今からもう10年くらい前。
部屋に来た彼が、
「ミクシィというのに入りたいんじゃがパソコンがないとダメなんじゃ」
と言うので、すでにミクシィ入っていた僕は、
「いや、今は携帯から入会できるはず」と教え、
当時招待制だったので招待して入会の手伝いをしてあげた。
それからまたしばらくして、
彼が来た時に、
ミクシィで知り合った女性とつきあい始めたと教えられた。
が、
その彼女というのがちょっと面倒で、
彼の携帯電話を見て、
そのアドレス帳にある人たちに片っ端から電話させて、
どういう関係かを確認する、
みたいなことをし始めた。
それだけでも引いてしまうのに、
おまけに彼が言いなりで彼女を制御しないから、
なすがまま周囲に迷惑をかけていた。
僕のところにもまずそういう電話があって、
そのあとさらに面倒な電話があった。
まずは彼から電話があって、
近々部屋にくるのかな?
なんて思って出るといきなり、
「彼女が佐野と話しをしたいと言っているので電話したんじゃ」と。
は?
と思っているとすぐに彼女に替わって、
「一番仲のいい友達ということなので聴いてほしいのですが、
彼が、両親が反対するので別れると言っているのです、
どう思いますか?」
と。
知らんがなー。
そっちで解決してよー。
しかもおまえ、
一番の友達というなら、
なんで僕にそんな面倒なことさせて平気なんや。
「彼は一番の友達やからそんな迷惑はかけられん」
とか言って何で突っぱねへんのやー。
あまりにあきれて、
彼女のいろいろなグチをアレコレ聴いてから、
「僕がアナタの友達やったら、
簡単に〝両親に反対されたから別れる〟と言う男とは
別れた方がいいよっていいますよ。
ちゃんと考えてみたらどうですか?」
と言った。
あと他に何か言った気もするけれど、
あんまり憶えていない。
そんな風な、
「ヤレヤレ、かんべんしてくれ」なことがあって。
そして、
しばらく他の友達からも同じように、
「めんどくさい電話をアチコチでしている」話も、
聞いたりしていたりで。
で、
そのあとの2010年の暮れだった。
部屋にいると彼から電話があって、
いつもの感じで「今から行ってええ?」と言うので、
「うんいいよ」と言った。
電話ではそれだけだったので、
てっきり一人で来るのだと思っていた。
すると玄関を開けると、
うしろに女性が立ってた。
えっ?
ちょっと待って。
普通、電話の時に「彼女も一緒に行くから」、
とか言うやろ?
外で待ち合わせじゃないねんから。
女性が来るんやったら、
もうちょっと部屋を小綺麗にせなアカンし。
おまえホンマにこっちのこと考えてヘンなぁ?
と思いながら仕方がないのて部屋に入れてあげた。
今思うと前もってそれを僕に言うと、
断られるかもしれないから黙っていて、
ドアの前までくるとさすがに優しい佐野は断らないと、
そう踏んでのことだったんだろう。
きっと彼女に「会わせろ」と言われて。
まぁ、でも、
あんなに別れる別れるとかいいながら、
最終的に仲がいいならいいかと思いながら、
見ていながらちょっと思った。
彼女が出来たらなんだかすっかり偉そうやなぁ。
そして彼女が、
「絵を描いているんですねぇ。見せてくだい」
とか言うのでイラスト仕事のファイルを見せあげた。
特にその少し前の気に入っていたパズル誌のイラストで、
絵の具で描いた子供達が雪合戦している、
カラーの絵をみせてあげた。
いつもの線画とはちょっと違うものだ。
すると彼が寄ってきて、
それを見るなり、
「えっ! これ佐野が描いたん?!」と驚いたように言った。
こいつー?
もしかしたら彼は彼女に、
「絵を描いているって言うても漫画みたいなもんや」
(決して僕は漫画をバカにしていなくて彼が言いそうなので)
と僕を低くしたキモチで言っていたのかもしれないし、
もしかしたらどこかの本屋で彼女が彼に、
「佐野さんってあるけどこの絵?」と見せたけど、
パッと見ただけで「ちゃう、そんな絵じゃねぇ!」、
みたいに言った、みたいなことでもあったのかな?
そんなことももやもや思ったりしながら、
その日はとりあえずはニコニコと部屋を送り出した
が、
そのあとパタッと何の連絡も無くなった。
別れたのかもなぁ、
とか思っていた。
そして、
間違っていなければ2年くらいたった2013年。
他の共通の友人からメールで、
「少し前に彼とバッタリ会った、
例の彼女と結婚したらしいわよ」
ということを教えてもらった。
「へ?」
と思った。
あんなに人を散々振り回して騒がせておいて、
いろんな面倒なことに付き合わせておいて、
何の連絡もなくそのままで、
「結婚しました」の報告もないのか?
と。
普通は友達で迷惑かけたら、
何かあるよなぁぁ。
それで一番仲のいい友達?
なんかもうバカバカしくなって、
うんざりして友達として付き合い続ける気もすっぱりと無くなった。
それからさらに、
少したったころ。
これは2014年になってたかな。
ちょっとまとめて部屋の整理をしていた時、
彼が前に部屋に置いていったCD-Rが目に入った。
「これに佐野が持っている音楽から何か入れて」
と10枚ほど置いていったうちの残りの5枚ほど。
もっと前に全部録音は済んでいたけれど、
取りにきていないし、もう呼ぶ気もないし、
まぁ捨てるのも自分の気分がイヤだし、
けど置いていても邪魔だし。
あとそれに「これ調子悪いから見てくれヘン?」と頼まれて、
これも前に預かっていた「iPod nano」と一緒に、
通信文などは何もいれずに郵便で送った。
すると、
しばらくしてハガキが来た。
見ると、
「CD届いて涙がでました。最近母が死んで大変です。また会いたいです」
みたいなコトが書いていた。
「以前はいろいろとありがとう」も、
「迷惑かけてゴメン」も、
「あれから結婚しました」とかも無く。
「こいつはダメだ。自分のことだけだ」とあきれて、
「泣き落としでなんだか気色悪い」と思って、
もう返事も出さずにおいた。
さらにそのあとまたしばらくして、
今度は電話がかかってきた。
「今三宮に来ているんじゃが…」とそれだけで区切る。
(彼の住まいは県外)
その半端な言い方が彼のイヤなところっぽいし、
もううんざりしてたし、
実際に仕事もしてたので、
そっけなく「忙しいから」と言って電話を切った。
以上、
まとめて、
2014年だったと思う。
それで、その後は、
とにかくこちらからは彼とは連絡など取る気もなく、
向こうからも何もなく、
ずっと今まできた。
−−−−−
そもそも、だいたい、
彼はもともと、
昔から、
ややこしかった。
学生時代の20才ころ、
僕は一度彼に「絶交」されたことがある。
たしか、
サークルの女子たちと僕ともう一人の友人と、
そして彼とで、三宮の繁華街に行った時だった。
女の子たちの前で僕が彼に言ったことが、
気に入らなかったらしい。
プライドを傷つけたのだろう。
そのすぐあと、
学内で向こうからくるので「よっ」と手を上げたら、
無視してくるっと振り返って行ってしまった。
僕は「え?」と思って固まった。
まさか20才を過ぎて毎日会いそうな友達に、
絶交されるとは思ってもみなかった。
なんで20才を過ぎて絶交なん?
ワケがわからなかった。
丁度(現在の)少し前に、
共通の友人とその話をしていたのだけれど、
僕は忘れていて、
どっちが先に行っていたのかは憶えていないけれど、
彼の下宿に鉢合わせになって、
「二人とも黙っているので困ったんじゃ」とその友人。
まあそうだろうなぁ、その友人には申し訳なかった。
でも僕も絶交された身なので。
で、実は、さらに、
その共通の友人も、
その少しのちに彼に怒りに触れる何かをしたか言ったかして、
「絶交」された。
あはは。ほんまに。
結局、
僕のされた絶交は、
僕が年賀を出したりして、↓
そのうちに絶交も解除になった。
あと、
彼のナンギなところは、
自分以外の人が自分よりもいいところを出すと、
何だかすごくハラを立てたりとか。
思い通りに行かなかったら、
「いっいもーん」と言って反省しなかったり。
あ、そうそう。
もっとわかりやすい例で言おう。
僕「お昼食べに行こうか。何がいい?」
彼「何でもええ」
僕「じゃあ、あそこの中華に行こか」
彼「今日は中華は欲しくねぇ」
僕「じゃあ、カツの美味しい店があるねんけど」
彼「脂っこいものは食いたくねぇ」
僕「じゃあ、うどんは?」
彼「うどんは昨日たべたからええ」
そんなやつ。
ここまでを読み直して改めて、
「僕はなんでこんなヤツと付き合ってたんやろ」と思ったりする。
さて、
じゃぁ、
最初の
------------
イヤな後輩は誰?
------------
のメールの話に戻りたい。
上に書いたようにつまりは単に、
「自分のウサもはらしつつこちらを探りつつ反応みつつ」
でもあるのだろうと思うけど、
ちょっとさらに感じていることがある。
この届いたメールは、
僕がサイトに設置している「メール送信フォーム」から出されたもので、
そのフォームには本文以外に書き込むところがある。(↑)
そこには僕からの軽い設問があって、
送信者がそれに答える形になっている。
(今回のことを機に外したけれど)
彼が送ってくれた設問の答えは以下。
(★~が設問。その下の文が彼の答え)
---------
★最近の「えへへ」
それは、休みの買い物
★最近の「ちぇっ」
それは、要らなくなった物の処理
★今ちょっと注目しているのは
エリカ38
(これは映画のタイトルらしい)
--------
なんだか親しみやすそうな近況も書いてある。
このあたりのことから、
「もし優しそうな反応があったら、
またスルスルと佐野にくっついたりしたい」
というようなキモチがちょっと見えかくれする。
人にさんざん迷惑なマネしておいて、
また人の手間をかけさせて疲れる思いをさせておきながら、
でもそれは絶対に謝ったりせずに、
ほとぼりがさめたと感じたらすーっと近づいてきて、
何事もなかったようにまたくっついて前と同じようにしてくる。
彼にはそいうところがある。
なんかまるで、
「呪いのかかった村から出てきた人」のようだ。
実は、
前から時々「困った」と僕が書いている、
うちの姉も似たそういうところがある。
姉は父が入院してから最初の日に病室に入っただけで、
それ以降は一度も父の病室には入っていない。
最初の頃に姉を付き添わせて行ってた母がついポロッと
「偉そうに言われるのがイヤやって病室に行かへん」
と漏らしたし(そりゃそうだ、母も言いたくなるだろう)。
また、
転院前後くらいのまだなんとかしゃべれてた父が、
「あいつは一回しか来てへん!」と怒っていたりもした。
さらに転院をきっかけに、
僕があとを一人で引き受けて1ヶ月目からの4ヶ月半、
ずっと一人で週1~2くらいで病院に行ってた間も、
姉は一度も行かなかった。
顔を出して父を安心させたり世話をしたり靴下を変えたり、
まぁ難儀なところも沢山あった父ではあったけれど、
僕は「家族なので当然だと思ってやっている」からこそ、
姉には内心煮えたぎるような思いをずっと持っていた。
しかし、
父が死んですべて終わってから姉は、
そんなことなどまるで無かったったかのように、
父のことをよく言っている母にあわせて、
父のことをいいように言っている。
僕にもするすると近寄ってこようとする。
口だけで「たいへんやったねぇ」とか言う。
なんだかなぁと思う。
僕はできるだけ、
「恨んだり」「根に持ったり」みたいな形で、
荒れたりはしないでおこうと思っているけれど、
あの時心に思って憤って、
今も中っ側にある、
あのほとぼりを、
いつまでも、冷ましてしまう気はない。
たぶんきっとずっと消えることはない。
母に訴えて、
「許してやって」と母に言わせたりなんかしたら余計にだ。
それから、
「私もハジメにイヤなこといっぱいされたもん。
お互い様や」
とか、
何だか言いそうだけれども、
それも少し違うよね。
でも、
ある意味なかなかどうしようもない部分もある、
「姉」という関係だから、
もうそれだけでほんと十分だ。
他ではもうご免こうむりたい。
ので、
そのあたりが同じような彼とは、
関わるつもりはもうない。
でも考えたら、
人にさんざん迷惑しておいて、
それでその本質で詫びを入れたりはせずに、
ほとぼりがさめたと感じたら、
何事もなかったようにしてくる。
というのは、
そもそもこの国の政治とか経済とか色んな問題で、
よく見かけつつも、
放置されているような話だなぁー。
よくある、ありすぎる。
日本の問題は、
そのヘンの普通にしている人にもある、
こういうところの心の根っこからの話なのかもしれないのか?
さて、
メールの彼だ。
彼も、
ほんとにもしかしたら、
こう軽く思っているかもしれない。
佐野にさんざんイヤな思いをさせて、
佐野も怒っているようだけれども、
そのうち、
佐野がちょっとでも優しく接してくれそうなら、
前に自分のしたことは無かったことにして、
もちろん自分のしたことを謝るつもりもなく、
するするすると近寄って、
何もなかったかのような顔をして、
お土産なんかを持って行ったりしてご機嫌をとって、
そして前と同じに土地を耕したみたいにしたそのあとは、
以前やったのと同じように、
神戸に来て時間をもてあましたら佐野のところに行き、
前のように佐野の持っているいろんな曲を録音してもらい、
佐野の描いた絵のうち気に入ったものはプリントして貰い、
気に入らないものはケチをつけて、
汗をかいてクサクサで「シャワー浴びたら」と言われても、
その言われたことが気に入らなくて「いいんじゃ」と言い、
クサクサのまま佐野に辛抱させ、
そしてまた別の日は、
神戸に行って「○時にいく」と佐野にいっておきながら、
急に他に行きたい場所が出来たら勝手に予定を変えて、
何も連絡せずに平気で2.3時間くらいすっぽかし、
で、
ちょっとでも自分のことに文句を言われると、
「そんなのはお互い様じゃ!」みたいなコトを言って、
怒ってみたりするつもりなんだろう。
こやって改めて文にして書いてみると、
なんて勝手でダメなヤツなんだ。
もう、ほんと、
彼とはこれからは友達は無理だなぁ。
お前こそイヤなヤツだ。
だから、
注意しておかないといけない。
もしかしたら事前の電話もなく、
いきなりピンポンを鳴らして、
そしてドアのところでちょっとでも優しい顔したら、
するするするすると部屋に入って来ようとするかもしれない。
おまえは「妖怪 するする」か!
やりそうだな。
気をつけよう。
うっとおしい。
そんな彼とは、
もうこれから関わる気は全くない。
そういえば、
彼の「iPod nano」の不調を見る為に預かった時、
彼には僕が持っていてもう使っていなかった、
「iPod shuffle」を換わりに貸してあげた。
CD-Rと「iPod nano」を返したあと、
「お涙ちょうだい」のハガキは来たが、
結局「iPod shuffle」は返ってきていない。
まぁ、昔から、
いろいろと珍しいものをコレクションする癖があるから、
きっと、あの初代「iPod shuffle」は、
彼のコレクションになってしまったのかもしれない。
ハガキ出したり電話したり突然メールする気はあっても、
アレを返す気はないな多分。
まぁ、
もうほんとに別にいいけれど。
僕と長く付き合った記念にあげよう。
でも、
本当は、
盗人なんだけれど。
さぁ、
ここまで読んできたら、
気づく人もいるかもしれない。
「アナタが今してるのも結局〝絶交〟やん」
そう。
絶交です。
最近は、
こう考えることにしている。
まず、
38年くらい前の彼の「絶交」は、
僕の方がバカバカしくて、
なんとか解除になればと思っていて、
結局、年賀状を出したりして、
彼に「解除」していただいた。
で、
30年近い年月を経て、
それを僕が彼のした「絶交」をもとの状態に、
もどさせてもらった、
と。
そういう理屈にしておくことにした。
まぁ、
これは「なんかうまいこと言っている」
でもあるのだけれど、
実際に本当にこう思う。
20才のころは、
「絶交なんてバカみたいだ」と思ってた。
子供みたいだというのもあるけれど、
まだ人生できっと人間関係いろいろあるのに、
何故気に入らないからといって絶交なん?
と、
ひっかかって思ってた。
でも、もう50代も後半。
十分に人間修行もしてきた。
特に僕はサラリーマンをやめてしたい事をしてきて、
だからこそいい人イヤな人含め色んな人とも関わって、
アレコレ経験もしてきた。
ので、
これからはプライベートでは、
人間修行なんてのは無理にしなくても、
気に入る人とだけ深く付き合えばいいだろう。
(もちろん相手も気に入ってくれての話だけれど)
60を前にした今、
心から言おう、
ビバ! 絶交。
( ※ でも若い人はバカみたいだからマネしないでください。)
そんなこんなです。
That's all for now.
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