パズルメイト『スーパークロスワード』誌の、
問題自体も自分で考える、
〝なごむ亭元楽〟名義の探し絵パズルが完了。
「ネコパズル」。
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(C)Hajime Sano
(株)マガジン・マガジンのパズルメイトシリーズの雑誌です。
(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
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その後も変わらず、
家族の中で僕一人だけで、
父の病院にちょこちょこ行っているが、
今日も、
夕方から行って来た。
その行きの電車でドアのところに立っていたら、
途中の駅に着いて反対の昇降がわのドアから、
高校生らしき男子が2人乗ってきた。
すぐに2人はしゃべりだして、
うちのひとりは、
声が高めで特徴的で、
否応でも耳にはいってくるような話し声だった。
アクセントと語尾がちょっと関東寄り。
で、
その彼が、
何かの話のながれで、
こう言った。
「一年が早いよぉ。
年をとってからよく思うよぉ」
僕は心の中で、
〝おまえは幾つやねん!
言ってることが年寄りくさい!
今からそんなこと言ってたら、
僕ぐらいになったら超高速やぞ!〟
なんてつっこみながら聴いていた。
それにしてもその彼は何だか、
しゃべる感じも年相応らしくなく、
僕の受け取った雰囲気としてはまるで、
「工場の何かの専門ラインの主任」
みたいなしゃべり方だった。
あくまでもイメージだけど。
(もちろんそういう職場の人に偏見があるわけではないですよ)
その主任が、
部下か後輩に言って聞かせるように、
まるでそんな感じ。
前の駅までずっと、
次のイラストのゲラ刷り(刷り見本)を見ながら、
アイデアを考えていたのだけれど、
もう気になって、
どうしても顔を見たくなって、
まずドアのガラスごしに外をみてから、
次に何気なくその主任の顔をチラッと見た。
主任風だった。
やがて話は、
今まで〝何処に住んだ〝とか〝行ったことある〟とか、
そんな話になって、
そこから〝北海道〝の話になった。
と、主任が、
「北海道の地名って難しいんだよねぇ」
と言った。
部下が、
「札幌とか小樽とか?」
主任「札幌とか小樽はそんなに難しくないよ」
部下「函館!」
主任「函館もそんなに難しくないよ」
僕の目はゲラ刷りを見つめつつ、
心の中では、
〝そうそう、
北海道はね、
難しいのあるねぇ。
苫小牧(とまこまい)とか稚内(わっかない)とかでしょう?〟
と思っていたら、
主任がこう言った。
「ほら、越後。えちご。
越えるって漢字に後ろ。
あれは難しいよ。
越後(えちご)」
〝えーーーっ!
主任ーーーーーっ!!
それは北海道 違いますーーーっ!
それは北陸ですーーーーーっ!〝
すると部下。
「うんうん」
〝えーーーっ??!〝
ガタンゴトン〜ガタンゴトン〜。
(そこまで大人と同じにしないでちょうだい)