何度が書いたけれど、
今年に入ってから少しずつ、
アレコレ整理をしている。
2月に仕事が1つ終わったりもして、
気分とか態勢とかも多少変わっていくので、
まぁ、キモチ切り替えのつもりで、
再確認もかねて。
で、
まずは、
昔やった仕事とか作品とかを中心に、
残っているものを整理をした。
いろんなものが出てきたり、
改めて久々にじっくりと見てみたりしたのだけれど、
同時に写真に写したそれらを、
ここでちょこちょこと紹介します。
まぁ、
もしかしたら、
「過去の栄光を見せびらかしている?」とか、
「昔を懐かしんでひたってる?」とか、
そんな風に思われちゃうかなぁ、
とも思ったりもしたんだけれど、
まぁ、
思う人は何してたってどうこうアレコレ思うし、
別にいいか。
実際に、
「これをこのタイミングで見せたいな」
ということを考えたことは、
何よりも、それこそ、
「今、現在」のこと
なので。
といっても、
裏方的で表舞台には出なかったもの、
脇役的なもの、
でも制作するにはとてもダイジだったものを、
メインにしてあげようかと。
改めて見ているとねぇ、
そういう部分こそが、
「本当に一生懸命やっていた部分だったんだなぁ」
と思ったりもして。
だから、
一緒に、
「へぇー」なんて楽しんで観てもらえたら、
ウレシです。
●
ということで、
まずは、
これから。
● NHKみんなのうた「チュンチュンワールド」関係。
今までも何度か少し書いてきたし、
詳しく書くと込み入って長くなるので、
めんどくさいんだけど、
でも、
頑張ってまとめるとこうです。
1990年くらいから仕事で知り合って、
パソコンのMacを僕に強力にすすめたハルナと、
一緒に何かものを作りたいねぇと、
「スタジオハルツ」というチームを作った。
1993年、
ハルナが仕事で使っていたソフトで、
簡単なアニメーションが作れることを知って、
コンテストに出すために作ったのが、
「CHUN-CHUN WORLD」という短いアニメーション。
その「Doga CGAコンテスト」で入選をもらった。
ハルナがよりマルチメディア指向のある会社に転職。
彼が会社で「CHUN-CHUN WORLD」を見せていたら、
来ていた「みんなのうた」の関係者の方がそれを見て、
「これをモチーフにした〝みんなのうた〟をしたい」と企画。
「CHUN-CHUN WORLD」のアニメーションを一部使い、
いろんな要素をプラスして、
『チュンチュンワールド〜お元気体操〜』
という楽曲と映像になることに。
新たに付け加えるCGとそのアニメーションも担当して作る。
1994年の夏ごろに放映して、
実写のタレントさんの〝体操〟の部分が楽しいのもあって、
子供たちにとても人気だった。
翌年1995年、
知らない間に2作目の話がまとまっていて、
「えっ?」と思いつつ、
本来の目的であった「CD-ROM作品」の制作があるし、
スタッフとしては参加せずに、
クレジットだけ付けてもらって他のアニメーターさんで作られたのが、『チュンチュンワールド〜マジックカーニバル〜』。
そもそも人がヨイショと作ったモノのネタで、
知らない間にどこかでアレコレ話が進むのと、
契約もなく絵のついた物販が作られようとするのと、
さらに1996年に、
「第3作目を〝盆踊り〟でという話が出ているらしい」
というのを耳にしたので、
もうその3作目はやめてもらった。
ちょっとあとの1997年になって、
その会社の社長が「遅ればせながら」と、
「チュンチュン」のキャラクター契約をしてくれたけれども、
グッズになることもなくその会社の組織と業務が変わってしまった。
というそんな経緯のあった、
ある時期までちょっと複雑な気持ちで、
「なんだかなぁ」と半ば封印していた
みんなのうた「チュンチュンワールド」でした。
まぁ、あくまでも、
これは「僕の立場と視点」から見ればということだけれども。
●
だけど、
その後そういう経緯になるとは、
まだ知らなかった1作目の時は、
まぁ、
正直うれしくてね。
33才だったしね。
大阪の会社をやめてから「何をしているのだアイツは」、
と機嫌の悪かった父親が急にゴキゲンになったし。
(なんじゃ、そりゃ)
だから、
『チュンチュンワールド〜お元気体操〜』
の時の制作にはかなり力が入っている。
というか、
まぁ仕事としては、
「するべきことをちゃんとしている」
だけでもあるのだけれど。
でも、まぁ、そりゃそうだろう。
24年前のヨノナカだし、
では、
いろいろと残っている沢山の中からほんの一部を。
まず、
僕が担当したアニメーション部分の絵コンテ。
↓
それから、
わかりやすく進行を書いたもの。
(字が今よりキレイだなぁ)
↓
そして、アニメーションで、
チュンチュンと一緒に出てくる男の子の案として、
出したもの。
結局、3番目の「少年C」になった。
(一番クセのないコだな、やっぱり)
↓
映像に出てくるタレントたちのつける着ぐるみ。
それのスケッチも考えた。
うーん、
明かにいろいろサービス満点でやり過ぎだ。
でも、
能力とパワーがあってやっちゃったのだから、
今となっては半分は仕方ない。
↓
で、それをもとに作った着ぐるみ。
スタッフのKさんが、
着ぐるみ制作会社に仕上がりを見に行って、
報告してくれた時のFAX。
↓
こんな風に、
後のことはどうあれ、
「その時の自分にしかできないこと」を、
思い切りフルで消化していた、
33才のサノハジメの、
1994年の夏の、
『チュンチュンワールド〜お元気体操〜』
が、
ここにこうして、
形として残っているのでした。
もしかしたら、
こういう部分こそが、
本当の宝物なのかもしれないな。
最近はちょっとそう思える。
当時のキモチだけ取り出して、
今にチャージしておこう。
●
さて、
整理していると、
こんなのも出てきた。
これは、
NHKが出している『みんなのうた』のテキスト。
たしか、
『チュンチュンワールド〜お元気体操〜』は前の月なので、
ここに歌は載っていない。
ただ、
〝舞台裏を紹介〟みたいなコーナーに、
『チュンチュンワールド〜お元気体操〜』の制作スタッフ紹介みたいな形で載っている。
↓
「ああ、あったなー、コレ」と。
本屋に置いてあったのだよなー、と、
なんだか今さら恥ずかしい。
真ん中のパソコンにはめ込んでいる写真も若い。
なんたって33才。
で、その下に、
「沢山チュンチュンが並んで、うしろにお日様」
という、
『チュンチュンワールド〜お元気体操〜』で使った、
ワンシーンのアニメーションの写真が出ているけれど、
このパターンはこのまま、
CDのジャケットにもした。
いや、
でも、
決まる前に3案ほど出していて、
それがコレ。
↓
で結局B案になって、
こうなった。
↓
以上。
NHKみんなのうた「チュンチュンワールド」でやったことの確認でした。
●
ところで、
↑上の、
中のアニメーションでもCDジャケットでもやった、
その絵柄。
実は、
もとネタというか、
「かつて自分でやっているパターン」というか、
そういうのがある。
コレ。
↓
これは、
25才から改めてデザインの専門学校に行き直した時の、
1986年〜87年くらいに、
たしか「イラスト」の授業で提出した、
(多分、学期末制作とか学年末制作とかかな)
シーツに描いた大きなイラスト。
(家の窓から出しているのを写してもらった)
なんだか、
こんな風に、
同じコたちがズラーッと前後左右に並んでいるのって、
ある時期とても大好きで。
『チュンチュンワールド〜お元気体操〜』の時、
これをふと思って、
やりたくなってねぇ。
こういうのがわしゃわしゃ同じ動きをする、と、
なんか楽しいでしょ?
そういえばやはりたまに今でも、
「鳥を並べた絵」を描いていたりもしているから、
「並べる」のが好きなんだな、
きっと。
よし、また、
「意識的に並べる」
ということも片隅に思っておこう。
以上以上以上以上以上以上。
(並べてみた)
でした!
また他もやります。
そんなこんなです。
That's all for now.
✓