今読んでいる本がコレ。
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『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』
橋本治・著。
これは、
初版が1983年で、
その出た当時かその2.3年以内に読んだと思う。
ただ、
僕がその時に買ったものは、
震災後に実家と自室をいろいろと整理した時か、
10年前の引っ越しの時かに処分している。
だから、
これは僕が当時に買ったそれではなくて、
3年前にアマゾンで古本で買ったものだ。
ふと、もう一度読んでみたくなって。
しばらく置いていたがようやく読む順番になった。
内容はもう忘れたのだけれど、
当時流行ったような軽い感じで進む、
軽いミステリーだったと思う。
人にお勧めできるかどうかは、
もう一回読んでみないと解らない。
「なーんだそーかこんなだったか」
で終わるかもしれないし、
もしかしたら、
「あ、なかなか良かったんだな」
になるかもしれないし。
僕の嗜好もヨノナカも30年で変わったので、
読み切るまでは何とも言えない。
とにかく、
約30年前に買った若かった頃は、
結構夢中になって最後まで読んでいたように思う。
(幸いオチは憶えていない)
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先日会った人と話していたのだけれど、
本が好きな人の場合、
ついつい本屋に行くと買ってしまう。
けれど、
どんどんと貯まってしまうので、
年齢をいけばいくほどに、
「どうするこれ」
と思うようになったりする。
「買ったけれどぜんぜんダメだった」
というものは捨て易いけれど、
やはり「置いておきたい」とその時には思ってしまうものもある。
そんな風にどんどん増えるのに、
さらに買って、
おまけに読まずに「積ん読」しているものも、
別途どんどん増えていったりする。
僕の場合はここ数年は、
FAXの下のスペースに
「まだ読んでいないものコーナー」を作って、
買って読んでいないものはそこに置いて、
順次減らしていくいくようにしている。
まだ読んでいないものを読み切って、
「一度、そのコーナーを何もない空の状態にしたい」
と思っているのだけれど、
本屋に行くとついつい「おっ、これはっ!」
というものを見つけて買ってしまって、
やはり、
読んでも読んでも、
「まだ読んでいないものコーナー」の本は減らない。
常に安泰だ。
うーん。
もうこうなったら、
「本屋には行かない」
作戦。
これしかないな。
「まだ読んでいないものコーナー」が空になるまでは、
「本屋・自主出入り禁止」。
これしかないかー。
●
が、
しかも最近さらに、
こういうコトを思い始めた。
根本的に、
もう新しい本を買わなくても、
「今まで買って手元にある本を順番に読み直す」
だけで充分にいいんとちゃうやろか?
と。
今回もそうだけれど、
一度読んでもそう全部憶えているワケではない。
となると、
「おーっ、そうだったかー」
という別の新鮮なキモチで読めることも多い。
また、
だいたい憶えていたとしても、
数年の自分の変化にともなって、
昔読んだ時と感じ方が変わっていることも多い。
それに、
新しい新しくないでいうと、
もうある程度年月が経ってしまうと、
「古い方が今となっては新しい感覚」
ということもある。
何かのヒントになる忘れていた何かがあるかもしれない。
そして、
自分にとっていい本の場合、
2度3度読んだ方が、
身にしみていくのではないか、と。
それ以上もう必要もないのではないか、と。
うん、
実際にそれが出来るかどうかは別にして、
とりあえず、
「まだ読んでいないものコーナー」がなくなるまでは、
極力本屋には行かないようにしよう。
(友人に付き合って本屋に行ったとか以外では)
極力新しい本の情報を得ないようにしよう。
(何かでたまたま知ってしまったとか教えてもらった以外では)
でもって、
「まだ読んでいないものコーナー」が空になったら、
次は、
すでに持っている本の読み直しをしてみよう。
改めて読んで、
「もう処分しよう」というものも出てくるだろう。
「やはり置いておきたい」と思ったら、
またいつか読み直してもいいだろう。
まあ、そんな中で、
たまには新しい本を買ってくるのもいいだろう。
そういうことを決めた。
●
ま、
それはそれとして、
ここまで書いていて思った。
よく、
「年をとって衰えてイヤですわーほんまですわーいいことありませんわー」
と言う人もいるが、
例えば、
「30年前に読んだ本を再び読んであらためて違う思いを得る」
とか、
そういうことは、
20才や30才では根本的に無理なことだ。
出来ないことだ。
こういうことが出来るようになったというのも、
年月を経てきたからだ。
と思うと、
年齢を重ねるのも悪くはない。
もっとも、
いくらこう言ってみても、
「いや、そんなことゆうても、しんどいもんはしんどいですわ、あきませんわ、若いほうがええですわ腰と足がアレで物憶えと目覚めとあれとこれがあーでこーで年とったのがぐにゅにゅ〜」
と言うような人は、
どこまでいってもそう言いたがるだろうし、
まぁ、言いたいんだから、
言っとれ!
ではあるのだけれども。
そんなこんなです。
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