ちょっと前に買って、
まだ中を開いていない本がある。
これ。
↓
『ゴムあたまポンたろう』。
何せ「ゴムあたま」だぞ。
名前も「ポンたろう」だぞ。
なんか無敵だ。
タイトルだけで「ヘナッ」となる。
下の絵をみるとさらにフニャッとなる。
たぶん、
まだ小さくて、
心がちゃんとクリアな子供の前にこれを置いたら、
きっと飛びつきそうな、
未知のワケわからなさが惹かれる感じの表紙だ。
しかし、
上に書いたように、
まだ開いてさえいない。
ちょっと、
「よしっ、今日こそゴムあたまポンたろうを見るぞ!」
とジャストなキモチが湧く日まで、
ちょっと取っておくのだ。
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これは、
有名な絵本作家の長新太(ちょうしんた)さんが書いた絵本で、
1999年の作品らしい。
一時期、
とても絵本に興味があった頃があって、
(個人的には当時片山健さんという作家が好きだった)
絵本自体はなかなか多くは買えなかったけど、
絵本について書いた本などは何冊か買った。
そういった本によく、
この長新太さんの『ごろごろにゃーん』とか、
『キャベツくん』とか『アブアアとアブブブ』
という絵本が絵入りで紹介されていた。
絵を見なくてもタイトルを見ただけでも、
なんだかオモシロそうだ。
1927年生まれで2005年に77才で亡くなられた。
もう10年くらい前かー。
で、
ちょっと前に、
『別冊太陽』というムック雑誌で、
「長新太 特集」をしていてそれを買って読んだ。
(その表紙もこの〝ポンたろう〟だ)
そこには、
『ごろごろにゃーん』や『アブアアとアブブブ』や、
他にも『地平線のみえるところ』『つきよのかいじゅう』、
『みみずのおっさん』『イカタコつるつる』、
『そよそよと風がふいている』などなど、
面白そうな絵本が多く紹介されていて、
「ちょっとずつ買いたいなぁ」なんて思ったりして。
で、
中でもダントツに心惹かれたのが、
この『ゴムあたまポンたろう』だった。
その『別冊太陽』の中で一部この、
『ゴムあたまポンたろう』の絵や内容が紹介されていたが全部ではない。
ので、
アマゾンで注文して買って手元にあって、
僕によって開かれる日を待っている。
待っていてくれ、ポンたろう!
●
現実というのがあって。
お金とか生活とか家族とか仕事とか人間関係とか。
そして、
「それはダイジなことですやんっ」とか、
怒ったように言う人に限ってキュッとしているような、
そういうのがある。
もちろんそれがある意味とてもダイジであることは当然だ。
で、
そういうのとは逆方向に、
胸打つ思いによる真剣な感動とか、
忘れていた心を動かされ目覚める感覚とか、
大きな何かに包まれて何かが癒やされるとか、
みんなで一緒になって良き方向に行こうぜーっとか、
そういうのがある。
今ヨノナカが低迷だから、
よけいにそっちの意味はあるのだろうし、
それで救われる人にとってはとても必要なものだろうし、
またそれで自分の意識がより拡張される人には、
絶対にいいんだろう。
もちろん否定することは全くできない。
けれど、
この思っている感覚を理解してもらう自信は、
ほぼ無いのだけれど、
言うとすると、
上の二つの「そういうの」の、
真ん中あたりに位置するような所で、
ちょっと上に離れたところで浮いているような、
こういった『ゴムあたまポンたろう』的なことも、
とってもダイジな気がするのだ。
あくまで個人的な思いと感じとしては。
でも、
今は、
そのポジションの考え方というのは、
なかなか報われれそうに無いなぁ。
おまけに、
同じ様な位置の下っかわの離れたところで沈んでいる、
「けっ」とか「へっ」とか「へへン」とか「にへへ」とか、
そういうものがチラチラとこっちを見ていたりもする。
なかなか居所のないような感じだけれど、
それでもやはり、
フニャっとぽよんと、
『ゴムあたまポンたろう』的に、
いこうー。
と、改めて思ったりしているのです。
それに、
きっとふんわりと愉快。
そんなこんなです。
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