「日本には資源がない」という言い方は、
昔からよくされてるけれど、
こないだフト思った。
日本って今、
めちゃくちゃ資源があるんちゃう?

ほら、
日本人って、
なかなか捨てられへんやん?
若いコはそうでもないかもしれへんけど、
特に昭和を経験した人たちで、
昔から変わりの無い感じでずっときた人たちは、
まぁ「80%くらいの割合」で、
ものを捨てたくてもなかなか捨てられない、
と思うのなー。
もう家中に色んなものがどっさりある人が、
この国には一杯いる気がするのな、
「フランス人は10着しか服を持たない」みたいな本が、
結構評判になるくらいだから、
絶対に捨てられない人が多いのだ。
しかも、「豊かな日本」と言われてからもうずいぶんな年月。
「高度成長期」「バブル期」「低成長のデフレ安く買いやすい期」をくぐってきて、各家庭に眠っているものが、ずいぶんとある気がするのだ。
で、
その中には、
まず、
繊維の資源元となる洋服などがある。
それから、紙の資源がある。
いづれも再生可能だ。
そして、
普通の金属の資源、
貴重な金属の資源。
これらは、電化製品やIT機器の中に多くある。
それから、
プラスチック資源が山ほどある。
「石油」というこの国では取れないものを利用して、
作ったものが山ほどある。
コンビニや100均や家電量販店にいけば、
山ほどあって山ほど解る。
「ワタシ、性格的にモノが捨てられる、捨てられない」とか、
断捨離とか「運を切り開くために捨てよう」とか、
逆に、もったいないから捨てられないとか、
そういう個人勝手な次元とか越えて、
それはね、
大切な資源なんよ、
きっと。
僕らが豊かさに調子こいで買ったものは、
たぶんほぼ全て、今は資源になるのだ。
これは、「日本が内にためこんだ資源」だと、
今は、そう思えてならないのだ。

これらは、ただ焼却してしまうのは、
絶対にもったいないぞーっ!
それらを活用する手は無いと思うし、
それを気軽に今よりも再利用しやすい仕組みを作るべきと思うのだけれど、
この国の最トップは今、
「日本を守るには戦いも必要です」という、
リアルタイムのことしか考えていないので、
まぁそういった対策は眼中に無いだろうなぁ。
「ゴミの問題は自治体にお任せしていますから」
なんだろなー。
ゴミじゃないぞー、
資源だぞー。
どう考えても。
資源の有る無しは、
「戦争をおこす、おこさない」理由の、
ひとつのなるのだがなー。

こんなことを考えるようになったのは、
僕が住んでいる神戸市が、
数年前から、
「分別ゴミ収集」をするようになってとからだ。
それまで、
「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」の、
2種類で出していたゴミが、
「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「容器プラスティックゴミ」「ペットボトル缶ビンゴミ」「新聞雑誌古紙」の分別に変わった。
そうなって最初は、
「めんどくさいなー、イチイチそれぞれ出すのはー」
と思ったりもしていたけれど、
ある時点からふと、
「これはでも、すべていくらでも再生のきく資源なんよなー」
と思いだしてから、
ちょっと考え方が変わった。
絶対これはなんとか有効に活用した方がいいよなーと。
モノをリサイクルせずに単に燃やしてしまったら、
宝の山をドブに捨てるようなものじゃないのか?
「まぁ、そんなことゆうても、いろいろ難しいことがあるんとちゃいますかぁ」
なんて80年代的なことをダミ声で言っているのでは、
もう済まされないような気もするのだ。
せっかく冷蔵庫にある食べ物を、
そのまま食べずに腐らせてしまうのに近いような気がするのだ。
そして、そういう、
自分の近くの「冷蔵庫的」なことに細かくウルサイ人に限って、
こういうことを言うと、
「まぁ、いろいろ難しいことがあって難しんとちゃいますかぁー」
とか解ったようなことを言いそうなところが気に入らないのだ。

けど、
正直、
それらの、家々に眠っている資源を、
活かすようなことをする政策をすぐに実行するのは、
この国ではなかなか難しいだろうなー、
というのが正直なところ。
けれど、
たぶん、
あと100年か200年か先に、
資源に切羽詰まって、
今現在、燃やしきれずに海に埋め立てたものを、
ふたたび掘り起こして再利用しようと、
「やっきになって堀り起こしたりしている」
ようなことになっている気がして仕方ないのだ。
その時はきっと僕は死んでこの世にはいないと思うれけれど、
なんだかその時の日本では、
そういうことをしている気がしてならないのだ。
かつて、
自分たちで汚してさらにコンクリートで固めた川に、
ふたたび岩をおいて砂を入れて草を生やして、
川の生態系を再生してみたりしている、
という今現在から考えても、
人の世は、
ほんとに懲りないなぁ、と思ったりするのである。
そんなこんなです。
いやいや、
「そんなこんなです」じゃないよー。
活用しようよー。
家々に眠っている、
将来からみたら「めちゃくちゃ貴重」な資源をさーっ。