今週の中頃に、
「ナンクロメイトDX」誌と「クロスワードメイトmini」誌の、
イラストが完了。
まず、
「ナンクロメイトDX」誌のイラスト。
編集部からのお題は、
「聴くと思わず 泣けてくる」
↓
編集部からのお題は、
「晴耕雨読で のんびり暮らす」
↓
続いて、
「クロスワードメイトmini」誌のイラスト。
編集部からのお題は、
「究極の選択に悩んじゃう アナタはどっち派?」
↓
編集部からのお題は、
「昔は普通に使ったのに… これって死語だっけ?」
↓
編集部からのお題は、
「独特の用語がいっぱい 山にまつわる言葉たち」
↓
編集部からのお題は、
「野菜の雑学を学ぶ キュウリのマメ知識」
↓
(C)Hajime Sano
(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
で、例によって、
パズル誌のイラストを紹介した記事のときは、
そのタイトルや絵から何か言葉を拾って何か書く。
「キュウリ」<保守的思考をぶっとばせ>
キュウリは、まず、
お漬け物で食べる。
僕は日本人なので、
きっと生まれた我が家では、
僕が生まれる前からキュウリの漬け物は食べていたのではないかと思う。
それから、
キュウリと言えばサラダ。
僕の世代では、
「子供の頃に親はサラダなんかまだ作ってくれへんかったでぇ」
という人もそこそこいると思う。
一般的には戦後しばらくしてからの家庭料理かもしれない。
が、ウチの場合、
母も一緒に暮らした祖母も(実の親子)、
古くは居留地がありその後も外国人が多く住んだ、
神戸の三宮の生まれ育ちだ。
米英との戦争が始まり戦時体制に入るまでは、
外国文化も街に多かっただろうし、
きっと母などは僕が生まれるかなり前から、
サラダは自分でも作ったりしていた可能性は高い。
だから、その母に育てられているので、
僕も離乳してまもなくサラダを食べている可能性が高い。
ということで、
この「日本のキュウリ2大食べ方」は、
とりあえずクリアだ。(?)
さて、
お寿司のキュウリ。
お寿司ではそれだけでのりを巻いた「カッパ巻き」があるが、
我が家でキュウリだけの「カッパ巻き」が出てきたことがあるかどうか、
ちょっと思い出せない。
けれど、家では昔から、
「巻き寿司」自体にキュウリを入れている。
椎茸や卵焼きや穴子や高野豆腐とともに、
細く切ったキュウリを入れて巻いている。
今でも母はそうやっている。
それから、
酢の物のキュウリ。
ワカメと一緒に。
また、タコと一緒に。
キュウリの酢の物はサッパリするので個人的に好きだ。
あと、そんなに年中食べるものではないが、
冷麺に乗っているキュウリ。
まぁ、「酢の物」の変形と言えなくもないが、
あれも忘れてはいけない。
キュウリが乗っているのといないのとではサッパリ感が違う。
あと、
「生でかじる」ということのレパートリーではあるが、
「そのまま味噌をつけて食べる」というのもある。
さて、
こんなものくらいか?
子供の頃から馴染んだ食べ方は。
そして、このくらいのレパートリーだけで食べる時期が、
随分と長く続いた気がする。
で、
その「安定保守体制」を、
ここ10年くらいのうちにかなぁ、
一挙に崩壊させた二つの食べ方がある。
いや、あくまでこれは個人的にではあって、
人によっては、
「いやいやウチではもう先祖代々500年はそうやってますけどね!!」
という人もいるかもしれないが、
しかし、
僕にとってその二つは、
とにかくそこそこの年になってからの、
「おお、そういう食べ方でもいけたのか!」
であった。
一つは、
「炒める」。
中華の世界ではもしかしたら前からある様な気がするし、
いつからか「ゴーヤーチャンプルー」が一般的になってからの、
そういう流れもあるのかもしれない。
とにかく、
個人的にはそれまで馴染みが無くて、
最初に「炒める」と聞いたとき、
「えっ、そんなのアリなの?」と思った。
「キュウリは水っぽくサッパリ」というイメージが、
「炒める」のと一致しなかった。
でも、やってみるとなかなかいい。
もう今では違和感はまったく無い。
慣れてしまえば、
ヘンだと思っていた自分がなんだかとてもヘンに思える。
そういうものだ。
今ではたまにする。特に夏。
シャッキリしていてビールにも合う。
そして、
もう一つの食べ方が、
「煮る」。
トマトと洋風に煮てもおいしいし、
味噌汁に入れたものも好きだ。
だって、
ウリなどを味噌汁に入れたりするのはアリなのだから、
キュウリがあっても全然ヘンじゃない。
あたまに「キュ」がついただけだ。
白っぽい身の部分が柔らかくなって、
食べ物としての印象が変わるところがまたいい。
以上、
キュウリの「炒める」「煮る」は、
まるで冷戦後の「ソ連」の無い世界がフツーになったように、
もう個人的にもフツーの食べ方になった。
そもそも、
キュウリというものは、
そのままで食べると、
さっぱりしていて口の中が気持ちいい。
また、夏には体を冷やしてくれるという。
が、
「もう体が冷えすぎない方がいい」人には、
そこが逆に難点だ。
けれど、
そういう人でも「炒める」「煮る」なら食べられるじゃない。
ということで、
頭柔らかく時代もかわって、
「炒める」「煮る」でキュウリの幅も広がって、
でもって、
「価値観が変わっていくのもまんざら悪くはないなー」、
なんて無理矢理結論にくっつけたりして、
まぁほんと、いろいろ「楽しみ」も増えて、
ヨカッタなーと思うのだ。
そんなこんなです。