ここ三日ほど、晴れていい天気だ。
暑いくらい。
それにしても、その前は本当に、
雨とか曇りとか、
晴れない日が続いた。
そんな晴れない日々のうちのある日、
住吉駅とその南のビルを結ぶ通路から六甲山を眺めると、
雲(霧?)が山のてっぺんに覆いかぶさって、
その下の端が煙りのように下方へ向かって、
もわもわと流れるように動いていた。
見ると遠くからでもとても「感じ」のある光景だった。
でも、
こうやって写真に写すとどうもあの「感じ」が出ないな。
また、ある時は、
道を歩いていて、
あるマンションの周囲の植え込みが目にとまった。
新緑なのと雨に濡れたのとの両方で、
鮮やかで綺麗な明るい緑色だった。
そして、ふとその横あたりの植え込みの続きを見ると、
こんな感じになっているところがあった。
穴のようにボッコリと。
そもそも、
マンホールで土が無いところだし、
またマンホールの役目を邪魔しないように、
管理者が刈り込んでもいるのだろう。
周囲の葉の生命力の強い感じと、
ボッコリとそこだけ抜けた空間が、
なんともいい味を出している。
禅寺の庭にあってもいい様な感じだ。
それからあるときは、
仕事の合間に、
2月に伊丹市立美術館で買った、
ずいぶんと前にそこで行われた展覧会の図録を眺めたりする。
また、
晴れてはいないが雨では無い日などに、
小さなベランダにチェアを出して、
仕事の案を考えたり本を読んだりする。
それから、
少しずつ進めている絵に手を加えたりする。
「ああ、ここに背景に関係なく、
青をいれてみようか。
あ、なんかいいな。
うん、色は面白いなぁ」
なんてやっていたりする。
また、
あるときはどんよりとした空のもと、
通りかかった近くのお寺の中にある、
塀越しに見えている大きなお地蔵さんの後頭部を、
写真で写してみたりする。
ねぇ、お地蔵さん、頭に何かついていますよ。
フンフン。
なんて思ったりする。
御免なさい。
そして、ある時は、雨の合間に、
近くの公園でトリを見つけて、
ずっとカメラで追いかけ続けて写真を写してみる。
そして、
| どこ置いたっけかなー /
| なんでこうなるかなぁ…… /
なんて想像したりする。
そんな風に、
晴れていなくても、
それなりに良く過ごすこともできなくは無いけれど、
やはり、春なのであるのだからして、
ちゃんとしっかりと晴れて、
こんな風や、
こんな風や、
こんな風や、
こんな風や、
こんな風や、
こんな風に、
なっていたりする方が、
やっぱり気持ちいいものなので、
有る。
そんなこんなです。