どうでもいいようなことなのだけれど、
「たまたま」という言葉を書いた時に、
書いた文字を眺めていて、
ふと思った。「またまた」のことを。
「たまたま」と「またまた」は、
文字の並びが違うだけで、
見た目は非常に似ている。
でも、内容的には、
ぜんぜん違う。
回数的に考えるとかなり差がある。
やんな?
「たまたま」は、
まぁ、年に数回とか、
多くて月に2回だとか。
一生に一回でもいいかもしれない。
しかし、
「またまた」は、
少なくても月に2.3回。
多いときは毎日でもいいくらい。
一生に一回だとまたまたとは言わない。
例えば、
「たまたま幽霊が見えて、怖かったー」
なんて場合は、
たまたまに幽霊を見てしまったんだ。
しょっちゅう見ているわけでは無いので、
今後その場所は出来るだけ行かないように避けていれば、
大丈夫かもしれない。
しかし、
「またまた幽霊が見えて、怖かったー」
となると、
そんなに何度も見てしまうならば、
ちょっと一度その筋のヒトにみてもらって、
おはらいなどしてもらった方がいいかもしれない。
こういうのはどうだ。
「たまたま歩いてたら良さそうな店があったので入って飲んだよー」
うん、一軒目って感じだ。
もしかしたら最初は飲むつもりで歩いていたのではないかもしれない。
そして、この一軒で帰ったかもしれない。
しかし、
「またまた歩いてたら良さそうな店があったので入って飲んだよー」
おまえ、それ、何軒目やねん。
もうかなりヘベレケなんとちゃうんか?
いや、今日は一軒目だとしてもよ、
その場合は、昨日もおとついも飲んでたなー?
そして、なんか、この後も違う店で飲みそうだコイツ。
そんな感じ。
さて、
「またまた」の方には、
もうひとつ見た目が非常によく似いている言葉がある。
「 ゛(濁点)」がついた「まだまだ」た。
こんどは、増えたぞ。
「またまたごきげーん!」
と叫ぶとき、
その直前にはちょっと「普通」な時があった感じだが、
「まだまだごきげーん!」
となると、
もうさっきからずーっとご機嫌だ。
そしてまだまだしばらくご機嫌は続きそうだ。
ご機嫌の量がより沢山な感じだ。
よかったなー、へん! ちくしょう!
ところが、
一方の、
「たまたま」に「 ゛(濁点)」をつけると、
「だまだま」だ。
この言葉で文章を作ってみると、
「ホットココア作ってたらココアがだまだまになってさー」
とか、
「このセーター、袖のところがだまだまになってしまってーん」
とか、
そんな例文しかできない。
そもそも、
言葉のポジションが全く違うんだな。
「彼に、たまたま会う」
ほぉ。
「彼に、またまた会う」
おおーっ。
「彼に、まだまだ会う」
ひゅ〜。
「彼に、だまだま会う」
え? 大丈夫? どうしたの? 何かあったの?
なんて、
そんな風に、
「たまたま」と「またまた」で、
アレコレ考えてニヒニヒしてみたりした、
2月の最終週の月曜日、
すっかり陽も長くなった夕方5時すぎなのでした。
| ……ほんまに、どうでもいいような話やなぁ… /
そんなこんなです。