「まちがいさがしメイト」誌の、
とちらも問題自体から考えている2点完了。
まず、"なごむ亭元楽"のペンネームによる、
「ペンギンパズル」。
レモンを頭に乗せている「レモペン」。
それから、
こちらは佐野元名義の、
「CHUN-CHUN」の間違い探し。
12月発売の1月号に。
前回からイラストの紹介の時は、その下部分には、
そのイラストのタイトルか内容から何か文章を1つ短く書く、
と決めたので、
今回も。
「レモン」<あったことあること>
「檸檬」という有名な昔の小説がある。
作者は梶井基次郎。
この小説では、
主人公が書籍を売っている店に入り、
自分で積み上げた画集の上に、
そこに来るまでに買ってきたレモンを載せて、
心の中で爆弾に例えて、
そのままの状態にして店を出てくる。
そんな、その小説に出てくるその店は、
明治以降実在する「丸善」の京都店で、
長く続いた有名な店だったけれど、
数年前に一度閉店をした。
その丸善では梶井基次郎の「檸檬」以来、
こっそりそれをならってレモンを本の上に載せて去る人が絶えず、
店がなくなる前には、
店の消滅を惜しんで沢山のレモンが置かれていったという。
だけど、
その京都の「丸善」が場所を変えて、
来年復活するらしい。
「檸檬」の頃のまんまの店ではないけれど、
(閉店した時の店もすでに「檸檬」の頃から言うと移転したお店)
1つの「物語」の流れとしてまた残るんだなぁ。
人はどこでどう愛されるか解らない。
だって、「本屋で檸檬を置いて帰ったへんなヤツ」やでぇ。
一般を適当に判で押したようなペラッとしたタイプの人ならきっと、
「本屋で檸檬を置いて帰るなんて人は、どうなんですかねぇぇぇ」
って言うような事やで。
それが、「檸檬」の「京都丸善」として、
今までもこれからも愛されるんだから。
ところで、
その小説「檸檬」は、
僕の高校の時の教科書にも載っていた。
授業でもやった。
で、
本文の最後に梶井基次郎の写真が載っていたのだけれど、
それが、同じクラスの一人に顔がとても似ていた。
もう、すぐさま、その日から、
彼は「梶井」と呼ばるようになった。
高校生って、アホやなぁ。
日本の私小説史上に残る京都丸善と共に愛される「檸檬」も、
そういう小さい範囲のぐちゅぐちゅネタなんやもんなぁ。
アホやなぁ。
そんなこんなです。