僕はついこの間まで、
自分の斜めがけのかけ方が、
一般だと思っていた。
というか、
まぁ、僕がいつのころからか斜めがけをして、
自然にずっとやって来たそのやり方が、
なんとなく普通だと思っていた。
右利きだし。
ところが、
つい最近、
気がついた。
僕の場合、
左の肩にショルダーをかけて右手を通し、
降ろした右手の方へむかって、
斜めにカハンをおろす。
けど、
街でよく観てみると、
逆の、
右の肩にショルダーをかけて、
降ろした左手の方へむかって斜めにカハンをおろす、
という人も多い。
絵にするとこう。
上の、
左の「ててててててて」の絵が僕の場合で、
右の「とととととと」の絵がその逆だ。
観察する場所によっては、
僕の逆の人の方が多いような気もする。
もしかして僕は少数派?
いままで主流だと思っていたのだから、
それはビックリだ。
ちなみに、
ショルダーバッグを斜めがけではなく、
肩からまっすぐに下に降ろすかけ方の時は、
僕の場合は、
右肩に引っかけて降ろす。
つまり斜めがけとは逆の肩にかける。
うん、そうか、
斜めも正肩掛けも、
下がったカバン本体は同じ位置だな。
もしかして、
体の横に降りたカバン本体に対してどう右手を使いたいかが、
ポイントなのか?
そのあたりが、
どちらの斜めがけになるのか、
それぞれのポイントになるのかもしれないなぁ、
と、
ちょいと「人間の個別の心理と行動」みたいな、
深そうなことを思いかけて納得しようとしたとき、
あるコトを「はっ」と思いだした。
われわれ人類に共通のある人たちに関することだ。
そういえば、
小さい頃、幼稚園に行く時は、
カバンを斜めがけして通園してたなぁ、と。
そうか、
で、
幼稚園に行っていてもいなくてもも、
要するに、
「母親が一番最初にどっちにかけたか?」
ということが、
タダ単純に斜めがけに左右しているのかもしれない、
ということなのか?
なーんだ、
みんな母が決めちゃうのか、
あいつらめ!
と、勝手に思って、しかしすぐ、
いやいや、
まてよ、
とまたさらなる考えが。
いくら母親が自分の思う方にかけようとしても、
「ママーこっちはいやぁー、ちがうーっ」ってな子も、
いそうだなぁ。
いや、きっといる。
そっちは何故かイヤ。それはある。
不思議と、
人は「生まれ持っている」部分も、
かなりあるしなぁ。
うーん、
やはり、
人というものは、
深い。
と、いうか、
わからん。
阪神御影駅の南側に、
以前、
「長崎屋」というスーパーがあった。
スーパーと言っても、
地下一階地上6階の小さいながらもそこそこのビルで、
1970年に出来てから40年近く営業していた。
僕がこの近隣に移って来て20数年、
もちろん「長崎屋」には何度も行った。
庶民的な感じが良かった。
そのもっと前の子供の頃でも、
電車でこの駅を通過したり、
電車の乗り換えをしたりするときに、
「長崎屋」の看板を電車やホームから見たのはよく憶えている。
その「長崎屋」も2009年に閉店して、
ビルだけが残って、今は、
ドラッグストアやレンタルビデオ店が入っている。
2008年に、
「長崎屋」から駅を挟んだ反対側に、
「御影クラッセ」という大きなショッピングセンターが出来た。
そこの3階にカフェレストランがある。
そこへ「お茶」などで入ると、
ちょうど南側に、もと「長崎屋」のビルが見える。
屋号も消され白っちくなったビルを見ながら、
「出来た頃はみんな嬉しそうなテロテロとした顔をして、
あの建物の中で買い物をして帰ったんだろうなぁ」
なんてことを、
でかくてエラソでツルツルでピカピカなビルの中から、
思ったりする。
|そんなころも、あったのぉ/
あ、
この「長崎屋」の話は、
最初の「斜めがけ」の話と、
なんにもかかってないからね。
オチとか繋がりを探さんといてね。
そんなこんなです。