3月に入ってからの日々〈その1〉、からの続き。
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3月5日。
三宮へ出た。
センター街の東の入り口を何気なく眺めて、
「おや、ここのゲートってこんなだったっけ?」と思った。
うーん、こんなだったっけ?
|こんなだったっけって言ってるよ/
|さぁ、知らない/
この日は、
絵の具やB2サイズのパネルなどの画材の買い出しに。
そして、
先日描き終えた「カラーでFree」を入れるための、
額縁を買った。
まだ買いたいものはあったのだけれど、
ここまでの買い物で両手が一杯になったので、
この日は帰って、
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3月6日。
再びササッと三宮へ。
これまた大きくかさばる紙(全紙の半分)を買って、
そのあと、一目惚れのスウォッチを買った。
ちょっと明るめだけど、
多少ダークなオレンジで。
買い物を済ませて三宮から帰ってくると、
近所の綱敷天満神社の、
梅が咲いていた。
部屋に戻って、
さっそく前日買ったパネルに水張りで紙を貼る。
急に絵が描きたくなった時用の常の準備として、
こうやって置いておく。
僕は大学を出て一度就職して、
そのあとデザインの専門学校に入ったのだけれど、
こういうパネルに紙を水張りするなんてのは、
そこに入っていないと出来ずにいた技だったなぁ。
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3月7日。
キッチンその他の部屋に使うフックが必要になったのと、
その他の古くなって交換したいと思う日用品を買いに、
ホームセンターのコーナンへ。
ついでに、なんとなく、
パセリを買う。
|本当は栄養あるのよ/
たまにちぎって食べようか。
コーナンからの帰りに、
前はずっとタバコや宅配やお米や水を買いに行っていた、
去年お店を閉めてしまった「宮崎商店」の奥さんにバッタリ会う。
飼い犬のアンジュちゃんも散歩で一緒に。
宮崎さんは今年に入って初めて会う。
そしてアンジュちゃんに至っては、
閉店間際の8月に会って以来だ。
飛びついてくるアンジュちゃんはちょっと丸くなっていた。
一方で耳の一部の毛も長く延びてパピヨンらしくなって、
以前の子供っぽさが少し抜けていた。
久しぶりの宮崎さんとすっかり話し込んで、
うっかり、アンジュちゃんの写真を写し忘れた。
デジカメを持っていたのに。(まぁ、それでいいのだけれど)
まだお店があったころに写した写真を載せておくと、
|遊ぶ?/
うーん、もちょっと鮮明で今な写真が欲しい。
また会えたら今度は忘れずに写しておこう。
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3月8日。
もうやり始めて7年くらいになるだろうか、
トイレにポストカードを貼りまくって、
ポストカードギャラリーにしていた。
で、
前からここを模様替えしたくて、
何枚かのカードを最近のモノに入れ替えようと思って、
少し剥がし始めてふと、
「いや、もうゴッソリと剥がしてしまおう」と思い立ち、
カードファイルに突っ込んでいた他のカードも全部出して、
買ったか貰ったかの、
だいたいの年代別に並べて、
改めてカードファイルの中に整理した。
そこに収納していた、
10年以上前になるか、
年の離れた友人に貰った、
その友人自作のカードなどを眺めたりしつつ。
|やべっちが作ってくれたのー!/
で、
トイレの中といえば、
最近買った今のお気に入り2枚だけでシンプルに。
しばらくは、
これでいこう。
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3月9日。
歩いても30数分くらいの、
住吉川のほとりにある、
谷崎潤一郎の旧居「倚松庵」に行ってきた。
ここには、12.3年くらい前だかに、
一度見に来ている。
でも、
一昨年、母親が読んでいた「細雪」を借りて読んで、
神戸近辺に住む落ちぶれつつある大阪商人の家族の日常を、
淡々と描いたその世界がなんだか気に入ってしまって、
それを読んだアタマで、
「細雪」に出てくる家のモデルとなったここに、
もう一度来たいなぁと思っていたので、
この春にそれもクリアすることにした。
幸子ねえちゃん、雪子ちゃん、こいさんが、
ここで暮らしているとイメージしながら、
なんだかナツカシイ感じのする家のアチコチを、
見て回った。
ちなみに、もちょっとしたら、
自分で「細雪」を一冊買おうと思っている。
母親や、それから別の細雪を好きな知り合いも、
「細雪はもう一度読みたくなる」と言うけれど、
ほんとに僕ももう一度読みたくなっている。
ので、「マイ細雪」を近いうちに一冊持とうかと。
そして、今回この「倚松庵」を見た家のイメージで、
もう一回読んでみたいなと思っている。
「倚松庵」を出たあと、
おなじみの住吉川のほとりへと降りる。
僕の子供の頃の阪神間は、
どこの川も汚れて汚かったけれども、
今では、こんな風に、
アユも戻ってきているらしい。
|ええことカモ!/
|ええことカモ!/ |ええことカモ!/
そして、帰ってから、
録画していた「日曜美術館」を観た。
画家の野見山暁治さん。
なんと、93才。
しっかりと立って、
ちゃんと絵筆を振るっている。
あんなデッカイ画面に、
ガシガシと筆で絵の具を置いてゆけるのだ。
話ぶりもちゃんとしている。
すごいなぁ、
僕などは40才も年下なのだから、
ちょっとしたことで「もう昔に比べてダメ」なんて、
言っていてはそれこそダメだなぁ。
逆に考えれば、
「個人差や状況はあるとしても、やれる場合は、あと40年やれる」
ということだ。
うんっ。
きっと、キモチの広さの問題も大きいんだな。
やる人はやるわけだ。
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さて、そろそろ、
「なんだか長いな、なかなか終わらないな」
と思い始めた人もいるでしょう。
そう、長いんです。今回。
ここまでで、まだ3分の1くらいです。
ここらでもうやめちゃうか、
あとでまた続きを見るか、
もう最後までいっちゃうか、
考えてから、先へどうぞ。
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3月10日。
またまた大阪へ。
ネットの広告で、欲しいな」と思うバッグがあって。
しかし、
やはり質感とかサイズ感とかは実物を見ないとわからない。
だから、
淀屋橋のそのカバンメーカーの直営店まで見に行くために、
昼御飯を挟む形で大阪へ出た。
先日の流れで、
どうも阪神百貨店が気になる。
だから、昼ご飯は、
大阪の私立の高校に通っていた頃の土曜日などに、
たまに友達とカレーやラーメンを食べた、
しかも、今もまだその流れの感じで営業している、
阪神百貨店の地下のフードテリアで食べることにした。
僕が高校生だった頃はもっと小汚い感じで、
そりゃ、今では多少コジャレた風にはしているけれど、
やっばり昔ながらの「庶民的」な空気感は変わらない。
やっぱり、ここは、味とか健康的とか関係なく、
昔と同じくラーメンかカレーだな。と思い、
カレーの店のカウンターに座った。
しばらくして、花柄のスパッツのおばちゃんが横にすわり、
「ほんまに〜が〜で疲れたわぁ。〜は〜やわ、ほんまにぃ」
と一人で喋りながらカレーを頼んでいた。
出てきて食べたカレーは、思っていたより良かった。
淀屋橋のカバン屋でカバンを見てきたあと、
再び阪神百貨店へ。
なんだか、昔は「阪急百貨店の方がいい」と思っていたけれど、
なんだか気に入ってしまった、今の阪神百貨店。
地下の食料品売り場へ。
阪神沿線は庶民的なせいか、
食料品売り場もなんだか活気がワンメーター上な気がする。
|こうてってやー、こうてってやー!/
|うちの!/| わたしの/| うちの!/| うちの!/| うちの!/
|さらっぴんのサラダやで〜!/
今年は、
ちょっとこんな感じで軽く昼ご飯を挟む形で、
大阪までたまに出てみたりするのもいいかもしれない。
帰ってから、
壁にかけている自分の描いた絵の整理を。
結局これも、
トイレのポストカードと同じパターンになった。
「数を減らして、数枚を最近のものに入れ替えて」、
なんて思っているうちに、
「ええい、ごっそり取ってしまおう」と思い切った。
とにかく一度全部額から絵を外して、
額は額でひとまず仕舞い、
絵はまたまたファイルに納める。
額を取った壁は、
跡が残った。
けれど、よく見るとオモシロイことになっている。
この場所は今から6年くらい前に、
4枚の額を、間隔を開けて並べた。
この頃は、
リフォーム後のこの部屋を使い始めてまだ間がなかったので、
そこのところが白く汚れずに残っている。
絵をかけたあとにタバコをガンガン吸ったからだ。
で、2年ほど前に、カラーの習作の絵を描いて、
その「4枚隙間あけて並び」を、
「6枚ぴちっとくっつけて並び」に変えた。
同じ頃、タバコをやめた。
もう、ヤニが上から付くことはなくなった。
すると、
今回全部外して見てみると、
「6枚をぴっちりとくっつけて並び」の外っかわは、
陽に焼け色が抜けてちょっと白く戻っているのだ。
だから、
もともとの4枚の下は真っ白で、
それ以外のところで、
6枚ぴっちりの下になっていたところは濃く汚れていて、
6枚ぴっちりの外になっていたところは少し色が白く回復していて、
しましまんだら模様になっている。
うまく説明できているかな?
絵にしてみようか?
それにしても、
タバコを吸わないでいれば、
壁は白く戻っていくのか!
これをこのままにしておくと、
また全面的に白っぽくなるのかな?
よぉし。
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3月11日。
兵庫県立美術館でやっている、
「ポンピドゥー・センター・コレクション」
を観にいった。
現代美術の展覧会だ。
会場に入る前に、
まず裏手の海を見に行った。
海と言っても今は向こうに埋め立て地があって、
運河のようになっているけれど、
船が通っていたり、
遊歩道を犬が散歩していたり。
何回か書いたことがあるけれど、
昔、育った近くに海があったせいか、
ほんとに海を観ると落ち着く。
それから、外の施設の何カ所かで、
例によって「タテパノラマ」を写してから、
チケットを買って会場に向かった。
1Fのチケット売り場から会場に向かうには、
長い階段を2回ほど登っていくか、
エレベーターで一挙に上の会場まで上っていくか。
エレベーターで行くとラクなのだけれど、
僕は必ず階段を使って上方にある会場入り口まで行く。
というのも、
2つめの長い階段を見上げると必ず、
その展覧会のここだけの大きな看板がかかげてあるか、
現代美術の場合はここに作品が何気なく展示されていて、
それをまず階段の下から見上げて眺めてから、
「よしっ」ってな感じで入り口に向かって、
階段を上がっていくのが好きなのだ。
たとえば、
7年前の「ムンク」展は、
こんな感じだったし、
2012年12月の「現代美術の今」展は、
こんな感じだった。
で今回は、
同じ階段の下に立って見上げると、
一番上の入り口の壁が、
ピンクのタテのシマシマだった。
これはわかりやすくていいなぁと思いながら、
デジカメで「タテパノラマ」をして、
「さて」と階段を上がって入り口に向かい始めた。
と、その時、階段の途中の通路の方から、
「すいません!」という声がした。
瞬間、「写真は写さないでください」とでも、
注意されるのかと思ったけれど、
目を向けて服装を見るとそうではないようだ。
「写真を写してもらえませんか? あそこに立つので」
その彼女の服装は、
ブルーのスポッとしたフラットなワンピースで、
オシャレで、けれどハデでは無い感じの、
イカした彼女だった。
って、
なんか二昔前のB級小説が始まるみたいな書き方になっちゃったけれど、
ほんとに可愛いコだった。
年齢はいってても20代前半、
平日だからどこかの美術系大学の学生か。
4月からの進学前の春休みだとしたらもしかしたら10代かぁ。
スマートフォンを受け取った。
赤のiPhone5cだった。
遠くから数枚。
「おっ、カワイイなぁ」と思いながら少し近づいて数枚。
頼まれてもいないのに向こうから走ってくるところを数枚。
iPhone5cを返すと、
「替わりに写しましょうか?」
と言うので自分のデジカメで自分を写してもらう。
(スミで体が切れているのは、彼女のせいではありません)
別れ間際に、
「もう観終わったの?」と聞くと、
「はい」というので、
「どうやった?」と聴くと、
「ステキでしたよ!」とスッバリと。
そうか、
でも、僕は今日、この美術館で一番ステキだったのは、
キミになるかもしれないよ。
なんて、またまたB級なことを思いながら、
そこで別れて館内に入っていった。
が、
展示も、
ほんとになかなかステキだった。
あくまで僕は、なのだけれど、
昭和の昔からのイメージでは「現代美術」というと、
何が書いてあるか分からない絵とか、
ただの石とか箱とか布にしかみえないモノとか、
そういうイメージがあったけれど、
今は、見慣れた日常のものを使ったものもあるし、
それと、「映像作品」などもあるので、
そこそこ僕個人は、
楽しめるようになったと思っている。
それに、これはキモチ的なものなんだけれど、
「意味がわからなくてはいけないヤダヤダ」と思うから、
解ろうとして解らなくなるんだけれど、
例えば、
「雨の日に、溝を流れていく水をじっと見てたらオモシロかった」
とか、
「あの家のおばちゃんは植木を家の前の狭いスペースに、
ものの見事に積み上げててすごいなぁ、ひゃー見て見てコレ」
みたいな感じで僕らは見ればよいのだろうと思う。
「芸術はそういうものではない、それは芸術を解っていない」
という人がもしいたとしたら、
その人は、「芸術が解る自分を、愛している」人であって、
決して「芸術を愛している」訳ではないので、
そういう「目」は気にしなくっていいのだ。
本当に「芸術を愛している」人はきっと、
「うん、それでいいんです、どんどん観て下さい」と言ってくれるんじゃないかなぁ。
あと、
これは現代美術に限らずどんな展覧会でもそうなんだけど、
1つの展覧会で最低1つでもお気に入りがあればいいんだ、と、
そういうつもりで行くと、気がラクになる。
で、今回、
ちょっとなごんだのがコレ。
映像作品なのだけれど、
どこかの山の手前でチェロを「びぃーん」と弾く作者。
すると前の山にこだまして「びぃーん」と返ってくる。
さらに弾くと音が重なったり、の繰り返し。
緑に赤い服が、
ステキだった。
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どうもオツカレ様です。
ここで、3分の2のちょっと手前あたりです。
「え、まだあるの? もう無理」
と思った人は、
ここらでもうやめちゃうか、
あとでまた続きを見てください。
「最後までいくでー」と思った人は
もう最後までどうぞ。
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3月12日。
六甲アイランドから新神戸・三宮へ。
まずは六甲アイランドにある、
小磯良平美術館の、
「あなたが選ぶ 小磯良平作品展」に。
館内に入ると、
学校の校外学習なのか、
小学生の集団が絵の前に座って、
館の学芸員らしき人の説明を聞いてた。
僕もこちらで絵をじーっと眺めているフリをしながら、
投票で1位だった、小磯良平の2人の子供を書いた絵の、
その「わかりやすい解説」を聴いていた。
暫くしてそこから離れて順番に絵を見ていると、
子供達は説明を聞く時間が終わって、
各自が自分の好きな絵の前に行って、
模写をするという時間になったみたいだ。
以前に別の美術館でもこういうことがあったけど、
コレはキライじゃない。
「子供たちが邪魔だ」とは思わない。
何故かというと、
絵を見ているフリをしながら、
子供達の描いている絵をうしろからコッソリ見れるからだ。
心の中で、
「あー、キミは、うまいねー」とか、
「それは、そこから描き始めちゃうと紙に収まらないよぉ」とか、
「え? その絵は、あの絵なの? え? そうなの?」とか、
思いながら小磯の絵を観つつ子供の絵を観つつ。
過去の有名作家の絵と、今の真新しいエネルギーを楽しみつつ。
ちなみに、
僕が前から好きな和服の女性の絵は、
「みんなの投票」(この美術館収蔵の作品からの投票)では、
2位だった。
美術館を出てから、
「タテパノラマ」写しもかねて、
六甲アイランドを少しうろうろする。
まずこのあたりの中心部にある、
ショッピングセンターの「Rink」へ。
ここは、1990年代のはじめ、
この人工島が完成した後に街としてオープンした頃には、
とてもにぎやかだったところだ。
映画館があり、量販店があり、
オシャレなファッションや雑貨の店が並び、
カフェやレストランなどもあった。
それが、次第に店も撤退して、
それでも7年くらい前まではまだ色んなお店があったけれど、
その後映画館が無くなってからはどんどんサミシクなって、
今は店も食料品店とドラックストアだけになってしまって、
閑古鳥だ。
面白いお店や、いいお店もあったんだけれどなぁ。
クマのぬいぐるみの専門店とか、
アンティークのお店とか。
ほんとに「ショッピングセンター」なんて不自然なものは、
必ず数年後がサミシイもんだなぁ。
で、ふと、このフロアのスミッコを見たら、
有料の手相占いの機械があった。
んー、これはたしか最初の頃からここにあるんじゃないか?
|ひとりはさみしいねーん/
しかし、ここがこういう状態なのに、
どうしてこれだけポツンとあるのだろうか。
想像してみた。
かつて、
これを「置きませんか?」という業者があって、
しかしその後、その業者と連絡がとなれなくなって仕方なくこのまま。
さらにその後、ここがこういう状態になって処分したくっても、
形としてはヨソの業者のものだから廃棄できない、とか、
そういうのだろうか?
それとも、当時の担当者がうっかり市の税金で買ったからとか?
それとも、意外と今でも大人気だから、とか?
それとも、捨てても捨てても次の日にはこの場所に戻っている、
とか?
うーむ。
建物から出て、さらに歩いて、
一番南端の海の見えるところまで出てみた。
マリンパークというのかな。
ここは、ヤシの木が並んでいて、
異国気分。
|ヤシやしー/
さらにその向こうの両脇には、
大型船に荷物を積み降ろしする、
ガントリークレーン。
通称「キリンさん」。
|キリンやしー。あれ?/
しかし、よーく冷静に考えると、
このまぜこぜな人工的な景色は、
「どないやねん!」という気がしないでもない。
東を望めば、
うっすらと大阪南港あたりも見える。
しばし海風に吹かれて。
うん、
海はいい。
さてさて、
海の空気を吸い込んだら、
再び島の中心地に戻る。
前から、してみたかったことがあって、
今日やってみる。
六甲アイランド中心地にあるシェラトンホテルの下から、
ハーバーハイウェイという有料道路を通って、
神戸の繁華街の三宮まで直通で、
さらに新幹線の新神戸駅まで走っていくバスがある。
それに一度乗りたかったのだ。
|さぁ乗りやぁ〜、ええとこ連れてったるでぇ〜/
三宮までのバスと、
三宮経由で新神戸からさらに北部へといくバスと2種類ある。
ちょっと新神戸あたりも「タテパノラマしよう」と思いついて、
新神戸へも向かうバスに乗る。
|御影浜あたりー!/
|灘大橋ーっ!!/
|県立美術館とHAT神戸ーっ!/
|もうすぐ三宮ーっ!/
|到着ーっ!/
やはり、キモチがよかった。
また使おう。
逆進行もいいかもしれない。
三宮を南北に走るフラワーロードにバスが入ってすぐ、
信号で停まった車中から東の歩道を見ると、
ヒッチハイクの青年が立っていた。
おお、
こんなところでやってるんや。
このあと、このニイチャンは、
無事に姫路方面に行けただろうか?
三宮駅前を経由して、
新神戸駅に到着。
バスを降りてあちらこちらで、
「タテパノラマ」しながら、
フラワーロードを三宮方面に南下していくことに。
歩いていると途中で疲れたので、
お茶をすることにした。
なんだか、ひさびさで、ほっこりする。
ゆるりとしたら、店を出て、
それから「タテパノラマ」しながらさらに南へと。
よく知っていたホテルが閉鎖(?)されていて、
「へ?」なんて思ったり、
橋の上にあがるとどっちがどっちか解らなくなる、
「加納町の交差点」の歩道橋を渡って、
さらに歩いて、
東急ハンズに行って買い物をして、
帰った。
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3月13日。
朝、注文していたカバンが届く。
かわりに、
このカバンを引退させてあげることにした。
これは、フリーになったばかりの1993年ごろに買ったカバンだ。
だから、もう20年か。
主に、仕事で出掛ける時に使っていて、
そのころ頻繁にあった、東京仕事の時も、
衣類など用のカバンとは別に持って行ったりした。
ここ数年はもう、
ごくたまにしか使わなくなって、
しかも、ショルダーベルト用の金具を止めている皮部分が、
剥がれそうになっているし、
持ち手の部分はもう黒ずんでボロボロだし。
中の皮はパリパリだし。
リフォームも考えたけれど、
もういいかもしれない。
ちょうどそんな気分どきだ。
ありがとうなー。
昼から、
またまた六甲アイランドへ。
今度は、
昨日の「Rink」の地下にある、
「神戸ゆかりの美術館」へ。
前日も六甲アイランドに来たのに、
どうしてまとめて行かなかったかというと、
「神戸ゆかりの美術館」の方は水曜が休みだったのだ。
ので、そこでやっている、
「失われた風景を求めて」展へ。
ここでする展示は今までいつも、
「まぁ、そこそこ」くらいにしか思ったことないのだけれど、
今回はちょっと良かった。
開港から今までの神戸の風景を、
色んな作家の写真や絵や版画で表現したものを、
時代を追って展示していて、
特に、西田眞人さんという画家の、
今の神戸を描いた作品がよかった。
そんな風に展示はよかったのだけれど、
ちょっとガッカリすることがあった。
僕が入って暫くしてから、
男性3人女性1人のグループが入ってきた。
年齢はたぶん、60才半ばくらいか。
服装は年齢のわりにオシャレでお金がかかっていそうだ。
しかし、
入ってくるなりおじさんたちが、
ガハガハと大声で喋っている。
しかも、
「♪バッチャラカッチャラタンカターン!」と、
携帯電話が鳴り出した。
おじさん躊躇なくその場で電話に出て、
大きな声でしゃべり始めた。
さすがの、隅に座っていた美術館の学芸員も、
あわてて飛んでいって、
「あちらでお願いします」とエントランスを手で指した。
しかし、手で拝む格好をしながら電話を止めないし、
そこからも動かない。
おまけにまわりの3人も笑っているだけで仲間に注意をしない。
電話が切れて、
「おいおい、美術館は始めてなのか?」と思っていると、
またまた、
「♪バッチャラカッチャラタンカターン!」
と電話がなって、
またまたそのまま出て喋りだした。
なんだそりゃ。いい歳の大人が。恥ずかしい。
結局そのグループは、
もともと絵などには興味のない風で、
サーッと流して時々「おー、うまいなー!!」とか大声で言って、
さんざん声をあげて館内を出て行った。
何だろう、男性達は手ぶらで、
近隣の阪神間からにしては今の世では逆に荷物が極端に少なすぎる。
このアイランド内の地元民にしてはちょっとヨソ行き風の格好だ。
けど、観光客だとしたら、
興味無さそうなここにお金払って来るかな?
と思ってから、
「あ、シェラトンに泊まっている観光客か?」と思った。
この建物とくっついてシェラトンホテルがある。
パック旅行のセットか、ホテルのサービスかで、
この美術館のチケットを貰ったのかもしれない。
「タダなら行かないと損」、そんな感じかなー。
それにしても
前々日は美術館でステキな彼女にウキッとさせてもらって、
前日も美術館で小学生にホコッとさせてもらったけど、
この日は僕よりも年上らしき大人にガッカリとさせられた。
あんな大人が、
「4000万が8000万で5000万が9000千万ですわガハハハハ」
とかやっているかと思うと、
(違うかったらごめんなさい)
この国もダメダメだなぁと思ったりする。
こんな人たちを見せられると、
ますます、
下の世代が好きだなぁ、
と思ったりするのだよ、どうしてくれるよ、なぁ。
そんなコトを思いながら、
雨の中を、
六甲ライナーに乗って帰った。
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3月14日。
またまたまた三宮へ。
ここ数年比較的辛抱していた、
超高級なんかでは無いが(「♪バッチャラカッチャラタンカターン!」)、
「良いジーンズ」と、
「良いシャツ」だ。
しかもシンプル。
2本と2枚。
これは長く説明することもないので、
ストレートに見せちゃう、
えいっ!
あーっ、スッとした。
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以上、とっても長くなったけれど、
3月前半のアレコレを。
本当は小分けして出すつもりだったけれど、
一挙に載せてみた。
時間かかった、
手間だった。
けど、
チマチマとせずにここでいっぺんに、
色んなことをギュッと詰めて、
ぱぁーっと解放してから、
春らしく次にいきたいと、
そう思い。
で、
そうこうしているうちに、
イラストの仕事が2つ入ってきた。
さぁ。
あと多少まだ行きたい展覧会や、
2点ほどの買いたいものもあるけれど、
そちらはまたぼちぼちと。
そんなこんなです。