この近辺の住所表記が11月から変わる。
いままでは、
神戸市東○区ふにゃらか町西はらほれ字はらほれ○番地の○
だったのが、
神戸市東○区ふにゃらか○丁目○番○
になる。
ちょっと気に入らない。
ぜんぜん味わいがなくなってしまった。
どうして味気ない数字分類だけの
町名にしちゃうのだ。
「ふにゃらか町」から下の地名は、
古くからのこの地域の名前だ。
「はらほれ」という部分はこのあたりの、
昔の地形を現しているのだろう。
その、「はらほれ」の西側の地域なので、
「西はらほれ」なんだろう。
そして、この近隣地域にもそれぞれ、
「何か意味のありそうな地域名」がついていた。
なのに全部「ふにゃらか町」でひとくくりして、
あとは「○丁目」で分類だと。
古くからある地域名には、
もともとその名前になった由来があって、
それは地形だったり周辺にあるものからだったり、
そこで行われていたコトだったり人の名だったり、
するわけだ。
そこには歴史が刻まれていて、
ちゃんと由来を知れば「あー、へー、なるほどなぁ」
なんてコトだったりするのだ。
もちろん日々の暮らしでそんなコトはあまり気にしないし、
事務的なコトや生活には関係ない。
けれど、
「あ、そうか、この辺は〜だから、〜っていう地名なんだ」とか、
「昔は〜だったらしいよー、ほら地名に残っているでしょう?」
みたいな、
ある種の「ロマン」みたいなものは、
無くすべきじゃないと思うのだけれどなぁ。
「新しいもの」は時には必要だったりもするけれど、
「根っこ」や「物語」は文化としてちゃんと残しておかないと。
本当に、
今のこの国は決定権を握っているところがどこもかしこも、
実利と効率だけに走っていて、
つくづく「センスとバランスとロマンがない」と思う。
(明日の記事につづく)