今日は、
梅雨らしく、
シトシト雨。
ところで、数日前、
京都の北野天満宮の参道沿いの「なで牛」が、
誰かに壊されていたらしい。
「ひどいコトをするなぁ」とか、
「いやなヨノナカになったもんだなぁ」とか、
まずはそんな風なことを思った。
でも、
もっとよく考えると、
それよりも、
「それをした人(もしくは人たち)」のこれから先が心配だ。
「その人にひどい〝たたり〟がなければよいのだがなぁ」
なにせ、
北野天満宮だ。
よく知られていることだけれど、
北野天満宮はちょっと成り立ちが特殊だ。
今では「勉学・受験の神さま」として親しまれているが、
もともとはそういう神社ではない。
2月29日の記事「桃の花、梅の花には咲きません」でも書いたけれど、
対抗する勢力にイジメられ左遷させられた菅原道真の死後、
関わった権力者の一人が急死したりとか、
御殿に落雷が落ちて死者が出たりとか、
他にも京都で災いが続けて起こったりしたので、
「これは菅原道真の祟りだ」なんてコトになって、
その怒りを鎮めるために作られたのが、
北野天満宮だ。
(詳しくはWikipediaなどでどうぞ)
「たたりを封じ込めている神社」。
よく考えると、
ああ、
コワイ。
まぁ、仮に、
道真の死後に京都であった災いが偶然だったとしても、
とにかく、
あそこには、
建てた人たちの、
「ごめんなさい道真、鎮まって。お願いお願いお願いお願いお願い」という、
強い「念」が込もっている。
もしかしたら知らなかったのかも知れないけれど、
「怨念」と「執念」がギュッと詰まった、
そんな神社の、
しかも「神の使いの牛」として作った石像を、
よく壊せるなぁ、
と思う。
そんなこと、
とてもじゃないけど出来ない。
というか、
日本人なら、
やっちゃいけない。
人やモノに、
「邪」を向けない方がいい。
いつか自分に返ってくる。
しかも、
ぜんぜん関係ないところから、
忘れたころにやってくる。
北野天満宮は、
それを教えてくれている。
そんな気がする。
だから、
それをした人は、
これからの季節、
カミナリには充分に気をつけてもらいたい。
その人の友達には是非、
「自首しよう。で、天満宮にお参りに行こう」と、
勧めてもらいたい。
それでも言うこときかないようなら、
今後その人と行動を共にしない方がいい。
カミナリが落ちたりするかもしれないので、
特に、お天気の悪い日に、
一緒にいない方がいい。
「なんだかなぁ」というコトが、
最近多い。
人のヨノナカが、
ちょっとおかしくなっている気がする。
けれど、
人間のことなどおかまいなしに、
季節はやっばり巡って、
雨は相変わらず空から降って、
そして夏が来て、
「シミが出来ちゃうぅ」なんて、
人間のたわごとはおかまい無しに、
太陽はギラギラと地上を照らし、
水蒸気をグングンと空に上げては、
時にカミナリを落としたりなんかするのだ。
そんなこんなです。