19日、兵庫県立美術館に、
「ムンク展」を観に行ってきた。
精神的に病んでいた人、というイメージも強いけれど、
いろんな絵を見ていると、特に後期は、
結構計画的にたんたんと作品づくりをしていたように見える。
何より、81才まで生きているものな。
若いころに狂気したとしても、その後破滅的な破綻はしなかった。
早くに破綻したゴッホとはちょっと違うかもなぁと。
ただ、破綻したゴッホの作品はなんだか魅力的だし、
ムンクも若いころの作品がアブナクも魅力的だ。
「作家の人生」と「作品から出るオーラ」みたいなコトを考えたら、
そのバランスはビミョーなところだよなぁ。
そんなことを思った。
僕は、美術館というところに行くと、
絵を観ながらも、
そこに観に来ている人たちをときどきチラチラと観るのが好きだ。
いろんな人が観に来ている。
いかにも美術系の学生さんらしい人たち。
ときどき別のウワサ話を交えつつの主婦のおばさんたち。
一人でウデくんだりしながらもくもくと眺めているおじさん。
それから、
若くカワイイ「別にここじゃなくってもどこでも楽しいんだけどぉ」な、大学生風カップル。
文学系っぽい賢そうな「あとで2人でいろいろ語るの?」みたいな知的な雰囲気のカップル。
年配の男性と若い女性という「お嬢さん、もしかしてデートのお仕事?」みたいなウフフなカップル。
特に僕が惹かれてしまうのが、
一人で観にきている女性。
1つの絵の前でじーっと眺めていたりしたら、
「いいなぁ」なんて思ったりしてしまいます。
「絵」もオモシロイけれど、
やはり、
「人」がオモシロイ。
そんなこんなです。