ときどき今でも、
あの道を歩けば、
僕はキミのコトを想い出す。
何度もキミと会ったよね。
ときどき頭を触ったりしたこともあったね。
僕を見つめるキミの瞳に、
「あ、好かれているんだな」ということも、
感じていたよ。
今ではキミの姿を見ないことにも、
すっかりと慣れてしまったけれど、
キミのことは記憶の中にしっかりと刻まれているんだ。
そう、
キミの名は、
「シロ」。
7年くらい前まで、
この近所に、
「シロ」という名の犬がいました。
幹線沿いの小さな家で飼われていて、
よく歩道のところに鎖でつながれて出ていました。
とても人なつこくて可愛くて、
賢そうないい顔をしたメスの犬で、
僕はときどき散歩や買い物や外出でそこを通ると、
ほんの少しだけ「シロ」をかまって、
遊んでいたりしていました。
昔から見て頂いている方は知っていると思いますが、
ホームページ「なごむアトリエ」の方にも当時、
写真など載せたりしていました。
「神戸のほほんなごみ通信」の「最近の半径1km以内」コーナーの、
「1999年の半径1km以内」とか、
「2000年の半径1km以内」とか、
載せましたねぇ。
あと、同じく「神戸のほほんなごみ通信」の「最近のひとこと」というコーナーでも、
「シロ」のことを書いたことがあります。
ここの真ん中あたりの「シロはやっぱりシロでした」とか、
ここの上から5つ目の「シロは、きっと何処かで元気です」とか。
ほんとになんかねぇ、あのころ、
僕の日常の中で、
シロはちょっとした「憩い」でした。
このあたりもここ数年で、
前からあったお店が無くなったり、
バンバンマンションが建って人や車が増えたりして、
なんだかちょっとずつ空気が変わってきました。
まぁでも、
他のところも同じように変わってきているので、
その中ではやっぱりまだ今のところはここらが好きなんですが、
実は、
1998年くらいから2002年くらいのこのあたりが、
一番良かったなぁと思っています。
とてもなんだかのんびりとした感じがあってね。
そしてちょうどそのころ、
あそこに「シロ」がいたのでした。
昔のデジカメ写真を見ていたら、
ふと見つけたシロの写真。
改めて見てみてもこのコはやはりカワイイ。
「ほんと、シロってよかったよなぁ」なんてしみじみ思ったので、
ここにピックアップしておきます。
2001年の春ごろだったかに、
「シロ」が飼われていた家は、
立ち退きか何かでどこかに引っ越し、
「シロ」も一緒にいなくなりました。
今、
そのシロのいた家は、
おいしいピザのお店になっています。
(2005年の「半径10km以内」のページの下から2段目)
そんなこんなです。