『ラッキー! クロスワード』誌のイラスト。
編集部からのお題は、
〝 複雑なトリックを解き明かす 名探偵は事件を呼ぶ 〟
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編集部からのお題は、
〝 これをきくと春だよね〜 「新○○」を集めました 〟
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編集部からのお題は、
〝 日本の滝百選 流水には癒やしの効果 名瀑を巡る 〟
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以上、
『ラッキー! クロスワード』Vol.47 用。
2月下旬、セブンイレブン限定で発売。
(C)Hajime Sano
(株)マガジン・マガジンのパズルメイトシリーズの雑誌です。
(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
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今回のイラストから。
1問目は、
左から、
シャーロック・ホームズ
刑事コロンボ
フィリップ・マーロウ。
刑事コロンボは正確には探偵ではないかもしれないけれど、
問題のヒントのリストの中にあったので、
描きたくて描いた。
刑事コロンボは僕が小学生から高校くらいの間、
NHKで放映されてて(その後も新シリーズがあったはず)
とても人気があった。
テーマ曲は今でも憶えている。
祖母の部屋でよく一緒に観たな。
20年くらい前に日本で人気だった、
『古畑人三郎』シリーズのルーツでもあった。
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昨日も、
母の「要支援」のディサービスのリハビリ体験に付き添って行ってきた。
体験は3週目の3回目ですなわち3カ所目。
前2回の時とはまた違ったタイプのところで、
マシンが何台も並んでいるようなところ。
それぞれの施設がそれぞれの少しずつ違う特徴と雰囲気を持っているなぁと。
まぁ施設の人たちもそれぞれ違うし。
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昨日高齢者の方々のリハビリを観ていて、
こんなことを思った。
僕の母も含めてだいたいが今80代の方々だ。
これから何年か先、
今の団塊の世代あたりの人々がこの年齢になったら、
みんなタイヘンだなぁと。
さっきちゃんと調べたら、
団塊の世代あたりの人口は、
今の80代あたりの人々の3倍だ。
あの3倍の人たちが、
そういうサービスを必要とする時代がくるんだろうなぁ。
母も今の団塊の世代の人くらいの時は、
なんだかんだいっても元気だったものな。
それは「そうなるとこういうデイサービスが繁盛」なんて、
きっとそういう単純な問題ではなくて、
デイサービス不足とか人材不足とかになるのもあり得ることで、
(たいてい日本はいつも後になってそうだ)
こういうサービスを受けたい人が受けられないとか、
だから待機でみんな自宅に座ったきりになってしまって、
どんどん体力が無くなっていく人々が増えるとか、
そういうこともあるかもしれないなぁと。
で、
人ごとじゃないのが、
その10才くらい下に控えているのが僕の世代だ。
影響は絶対にあるだろな。
だから思った。
そもそも母の付き添いで行っているのだけれど、
デイサービスで何をしているのかしっかりみておこう。
僕らの世代の人はまだそういうのは考えて無くて、
しかもまだ仕事しているからこういう機会もなかなか無いし、
「そんな高齢になってからのデイサービスのことなんてハハ」
なんてのが正直なところだろう。
でも僕は、
母のおかげで直接見て感じることができている。
実際そこへ行ったりしてそばで、
高齢の方々の感じも感覚として見て分からないと、
口ですべて説明出来るものでもない。
何をしているのかちゃんと見て憶えておこう、
自分の将来も見据えて、と、
そう思った。
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ところで、
僕が、こういう風に、
母に付き添ったり頼まれたりしていろいろと行って、
自分なりに何かを得たりしながら、
場合よっては自分なりに楽しんできたりしていることを、
うちの姉は、
どうも、
「ずるい! なんか、二人だけで楽しんできて!」
と焼きもちや嫉妬やうらやましいみたいに思っている気配がある。
でもきっと、
「え?!じゃあ一回、任せるから替わりに連れてってやってきて」
というと、
「またそんなことを言う!」
というだろう。
前に、
「自分一人で全部やろうとしないで!
何か出来ることがあったら言ってね!」と、
NHK朝ドラの主人公の友達のセリフみたいに言うので、
「じゃ、K医院に行って紹介状もらってきてくれへんかな?」
(K医院は母と姉の住むマンションの斜め前の母のかかりつけ医)
と言うと、すかさず、
「一緒についてきてくれへん?!」
と言った。
なんじゃそら。
〝ああ、やっぱり一人では行ったり言ったり出来ないか。
そんな大人がぞろぞろついて行ってどうするよ。
そちらが家近いねんからやってきてくれたら僕も助かるけど、
それもないか。カッコ良く口でアピールするだけかー〟
と思って。
「じゃ一人でいってくるわ。その方が早いし」
と言うと、
「またそんなことを言う!」
とコワイ顔して文句を言ったことがある。
もちろんその時だけではなくて、
そういう感じがいつもだ。
ほんとに、
「普通の大人がみんなやっていること」
が出来ないし、だから面倒がってやろうとしないし、
他の人にすぐ振ろうとする。
で、母にやらせたり、
母から僕に言わさせて隠れ蓑(みの)にして、
やらせようとする。
そして、そのあとでそういうのを指摘すると、
「また済んだことばかり言わないで、これからの私を見てよ!」
と劇団四季みたいなことを言う。
いや、ずっと見てるけどずっとそうやん。
それをずっと言い続けたら、
いつまでも何やってもOKってことになるやんか。
黙って態度で表さないと。
いや、あきらかに何やってもOKにしたいのだろう。
そんな風だから、
結局「じゃあ僕がとことんやろう」ということになる。
実際、拉致があかないならば、
一人できりもりしてやった方が早くて分かり易いことも多い。
いちいち、
「これこれこうだからこれしてね。出来ない?じゃあこれは僕がするね」
なんて子どもを相手にするみたいには出来ないことばかりだ。
僕だって自分の他の仕事などもしつつパシパシやっていかないといけないのだから。
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そもそも最初から、
母も姉にはそういうところがあって頼めなくて、
僕にお願いしたのだと思う。
(母は姉をかばってそんなことは決して口にはしないが)
そういう流れでやっているのに、
楽しそうな部分だけを見てうらやましがって。
なんじゃそりゃ。
だいたい姉の基本は昔から、
「いいなぁ、うらやましい。私もー」な子どものままで困る。
そして、かなわないと「自分ばかり!」と腹を立てる。
今回のアレコレも。
楽しそうな部分や、
何か得られる部分があるなんて僕が言っていても、
母がなんだか行って楽しそうにしていても、
その前に「面倒な手続きや時間をかけた手間」がある。
また、体験に行く当日も、
事前にいろいろ確認したり、行けば挨拶したり、
ちょっと希望があれば担当者にお願いしたり、
「むむっ」と思う部分がちょっとくらいあっても、
ひとまずはこらえて大人であらねばならない。
当事者は母で僕は付き添いなのだから気遣いはいる。
そういうことがあるのに、
それが出来ないのに、
考えなしに楽しそうなところだけを、
うらやましがって思って、
何だそれは。
その後ろのベースが出来ないしやってくれないくせによ。
子どもだ。
ほんとに困る。
それに、
行ってきて僕と母が「楽しい」のは、
きっと僕自身が「何でも楽しむチカラ」があるからかもしれない。
実際、僕のかわりに行っても、
姉だけ付き添っていってもきっとそう楽しく思わないかもしれない。
むしろ、
初めての知らない人が沢山いるところに行くと、
「したい放題」の本来の自分が発散出来なくて、
イライラして疲れて帰ってくるだけだろう。
となると、
「ハジメと母が行くときに一緒に行って、
私も一緒に楽しみたい」
と思うだろうなぁぁぁ。
ほんとになぁぁ。
なんだかなぁぁ。
そしてそのうち、
「私も一緒について行きたい」とか言いそうだ。
一緒に行って、
「楽しい部分だけ」私も楽しみたいとか思ってるだろうなぁ。
絶対に言いそうだ。
遊びに行っているのじゃないということを、
分かっているのか?
そんなゾロゾロ行ったら、
僕がさらにいろいろと気遣いして疲れたりすることは、
どうでもいいのかな?
「私も楽しみたいのに、それはハジメはどうでもいいくせに!」
とかいいそうだな。
「一人でぜんぶ背負わなくでいいのよ!」
とか言うのは、
ほんとに口だけだなぁ。
まぁ、
ほんとに困った姉だ。
そんなこんなです。
That's all for now.
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