またまたちょっと間があいちゃいました。
どんどん描いたイラストはたまってきているけれど、
まあぼちぼちと。
●
たぶんピンチヒッターじゃないかと思うのだれど、
いつものレギュラーではない描いたことのない、
雑誌のイラストの依頼がきた。
(出版社はいつもと同じところのパズルメイトのシリーズ)
それが、
『アローメイト』誌のイラスト。
2点。
編集部からのお題は、
〝 どうか雨が降りませんように… 〟
↓
編集部からのお題は、
〝 久しぶりの太陽に大急ぎで!? 〟
↓
(C)Hajime Sano
(株)マガジン・マガジンのパズルメイトシリーズの雑誌です。
(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
●
遅ればせながらGWのコト。
連休の始まりあたり。
いつものパズル誌のパズルメイトシリーズの編集長から、
関西への帰省のおりに一緒に飲もう、
と事前にお誘いがあった。
(出版社は東京にある)
去年も連休中に一緒に飲んだので、
1年ぶり。
神戸で昼からぶらぶらしながら飲み歩いた。
うん。
「こちらをちゃんと認めてくれている人」と飲むのは、
やはり楽しい。
仕事でも常に頼ってもらえているのは、
なんとなく分かる。
また、
その編集長はたいていの場合は、
「こんな風に描いてあんな風にして」とは言わず、
ほぼお任せ。
そのあたりからも、
勝手に「信頼してもらっている」と思っている。
まぁ、
そうなんだけど、
そのせいで勝手に「友達感覚」でいたりするので、
「失礼で申し訳ない」とも思いつつ、
そのあたりも気に入ってもらっていると、
これまた勝手に思ったりしている。
何度か書いているけれどまた書こう。
随分前の事になっちゃったけれど、
大阪で働いていた時代、
そこで知り合ったTeshこと西田さんが、
趣味が高じて競馬雑誌に投稿して採用されて、
その雑誌にエッセイが連載されることになって。
ちょうど仲良くなり始めていた僕に、
「ゲン、僕のページのイラスト描いてくれないか?」と。
そんな風に始まって1993年からの数年間、
その『競馬塾』という雑誌にイラストを描いていた。
その時にそのエッセイページの担当編集者だったのが、
今、パズル雑誌をしているこの編集長だ。
その後そのイラスト仕事は終わったけれど、
2002年にまた連絡があって、
「今パズル雑誌をしているのだけれど、絵をお願いできますか? ゲンちゃんならうちに雑誌にピッタリだと思って」
と依頼がきた。
でもそこからでももう17年かー。
早いなぁあぁー。
そして仕事だけで考えて、
競馬塾の頃から数えると、
さらに26年くらいのおつきあい。
その当時は、
僕は西田さん経由で仕事をしていて、
直接やりとりは無かったのだけれど。
そうそう、
でも一度だけその頃お会いしたことがある。
一度、京都の淀競馬場の、
VIP席の取材に行かせてもらったことがあって、
西田さんと僕も含めた当時の競馬仲間全員が、
VIP席に招待してもらった。
(特別ページにVIP席のイラストも描いた)
その時に東京から来て西田さんと話をしているのを、
僕ら競馬仲間の若手連中は遠巻きにわらわらと見ていた。
後になって僕はそれを忘れていて、
のちに東京のパズル誌の編集部に初めて挨拶に行ったとき、
顔を見て「あれっ?」と思っていたら、
「あぁ、あの時お会いしましたね〜」と言われて、
改めて思い出したりした。
いやぁ、あのVIP席に行った時は、
それだけで舞い上がってひゃあひゃあ面白がってたしなー。
みんなでわいわいと楽しい時代でもあった。
そう、
パズル誌イラストを始めてからの2006年頃から数年、
何度か編集部によく挨拶に行ったりしていた時期があった。
当時は関東の女性と付き合っていたりもしたので、
(2度目の関東女性との遠距離だった)
それもあって、それも兼ねて、
何度も行った。
その時に、
編集長にはよく飲みに連れて行ってもらったりした。
小料理屋みたいな所とか渋いバーとか。
また行きたいなーと思って、
この連休に会った時も、
「また東京行きたいですねー。またそのうち行きますよー」
と編集長に言ってたりした。
けど、去年、
長年契約していたデザインの仕事が無くなってから、
金銭的にはそうラクではないので、
実際は難しいかなーとも思ったり。
ので、
連休の会った時に編集長に、
まだ最初のビールに口をつける前に、
「出来たら難問奇問のイラストに関してはギャランティをあげてください」
という賃上げ交渉にチャレンジしてみた。
まぁ、
それでもイヤな顔せず、
ニコニコとして聴いていたので、
それがかなうかどうかは天にまかせて、
とりあえず言うことだけ言って、
あとは「飲み」になだれ込んだ。
そして、
元町から三宮をブラブラしながら数件ハシゴしつつ、
なんじゃかんじゃしゃべって笑って、
あっという間に楽しい時間も終わって別れた。
思えば不思議で、
そもそも、
『競馬塾』でその編集長との関わりきっかけになった、
teshこと西田さんとは、
実は、今は疎遠になっている。
だいたいteshは若いころから「不眠症なんだ」といって、
夜なか中起きていて仕事や競馬の予想をして、
朝になってからお酒を飲んで、
昼前から寝て夕方に起きるという生活をしていた。
そして、
よく朝9時くらいに電話がかかってきたり、
「ゲン話をしよう」といってパソコンでスカイプ(テレビ電話)を立ち上げてきたりした。
でも、
いつも酔っ払っていて、
しかも序序に、
知り合った頃よりなんだか酔い方がひどくなってきていて。
2012年か13年くらいだったかなぁ、
僕の方はそろそろ朝からちゃんと活動しようとやり始めた時期で。
その日も9時くらいにteshからスカイプのお誘いがあった。
だけどその日はなんか酔い方がさらにひどかった。
さすがに「そんな生活をしてたら体を壊すよ」と言ったけれど、
「不眠症やから仕方ないんや」と取り合わずに、
画面に映っている僕の部屋のことでふざけたり、
「ゲンは天使やなー」と妙な褒めかたをしたり、
「今、ゲンは僕より収入がいいねんなー、
会った頃は僕の方がはるかに多かったのに、
そんなこともあるねんなー」と泣き言を、
笑いながら言ったり。
teshの奥さんは同じ会社で経理をしていたコで僕も知っていて、
そんなことも含めていろいろ思ったりすると、
なんだかワケのわからなさにハラが立って。
自分の作業もできないし。
そこからちょっと距離を置き始めた。
実はもう1つの理由があって。
teshにはお金を貸している。
詳しく言うと、
初期の『競馬塾』の仕事は、
teshが出版社からお金をもらって、
そこから僕にイラスト原稿料をもらう、
という形を取っていた。
でも、途中から、
「ゲンすまん。収入が少ないからちょっと貸しておいて」
と、それが続いて40万ほど。
(後半は直接編集部から入金してもらう形になったと思う)
でも、
teshを信用して「いつでも収入増えてからでいいよー」、
と言っていたのだけれど、
例のスカイプの日のあとに、
そのコトも思ってちょっと考えた。
僕もタイヘンな時期に借金をしたことがあるから、
(全額返した)
その事自体はいいのだけど、
それが彼の思考の外にあって、
「ケンは天使だ」なんて言っているのが、
「もうなんだかなぁー」とバカバカしくなったのが、
距離を置き始めたもう1つの大きな理由だった。
人との関わりは、
流れ流れて、
みたいなものもあって、
いや、
むしろその「流れ流れて」みたいなのに従っていく方がいいと思っている。
ずっと前から知っているからというだけで、
それだけでベタっといる、
そういうのが好きな人にイチャモンはつけないけれど、
無理にくっついていてもなぁ、と、
個人的には思ったりするし、
これからもそれでいこうと思う。
そして逆に、
そんなボクであっても、
その人が不思議とずっと自然につきあえる感じならば、
それはそれで長ければありがたくていいんとちゃう?
てな感じに自由に行こう。
まぁさておいて、
この日の編集長とのブラブラ飲み歩きは、
ホントに楽しかった。
ちゃんとお互い認め合えてて、
楽しく飲める人がいい。
最近はホントにそう思う。
ヒマで飲みたいからただただ一緒にぐるぐると飲んでいる、
というのは、
もうちょっと遠慮したい。
ある知人がいて、
(古くから知ってるが15年くらい間があいて、
9年ほど前からまた会うようになっていた)
今はもう距離をおいて付き合っていないのだけれど、
ヒトの部屋に来たり誘ったりしておいて、
人を否定するようなことを言う。
「うちの娘が佐野さんみたいな事するゆうたら絶対反対しますわ」だの、
(※反対してやめるような子は最初からしない方がいいので、それはそれでOKではあるが、それより娘のしたいことを父親として応援してあげへんねんな?)
「うちの嫁も佐野さんは変わってるって言ってましたわ」だの。
(※「変わってる」でいいけれど、人を味方にしないと主張できひん?)
反応をうかがうように唐突に「お姉さんもタイヘンですねぇ」だの。
(※親を姉に任せて好き放題してるってコト? もし、実はタイヘンなのは僕の方やとしたらどうする?)
そんな風に人が一所懸命やってきたコトや状況をネチネチ否定する。
じゃあ、
気に入らない認めたくない人は放っておけばいいのに、
その一方で何故か、
妙にくっつきたがったりして。
何かというと部屋に来たがったり、
会いたがったりする。
まるで「偏愛」か「探りを入れている」か、
どっちかかいっ! みたいに。
そして、
突然夜遅くに三宮から酔って電話してきて、
「今から出てきてくださいよー」と、
ひつこく誘ったりもする。
はじめの頃は行っていて、
それでも行けば楽しければいいのだけれど、
「佐野さんには昔叱られましたからねぇー!」とからんだり。
おまけに、
メールが届いたかと思うと、
「忙しくても誘ってくださいよ、と。」とか、
「寄ると何かマズイことなんか無いですよね?!」なんて、
配慮も無ければ「ユーモア」でも「するどい」でもない、
ナナメ下からのうっとおしい文面が書いていたり。
まぁ、まとめて、
なんて軽率で面倒で迷惑な。
(ウザいなんて今風な言葉は使わない)
最初、
こちらは義理堅く「友人」だと思っていたから、
ある程度まで付き合っていたけれど、
ある時点で「いや、これはちゃうなぁ」と思って、
同じく「否定」で返させてもらうことにして、
離れた。
(否定されると誰だってイヤだろう?)
また、
「どっちが正しい」合戦をする気もないし。
しかし、
こちらも反省をするならば、
だいたい「人」が好きだから人に比べて優しくしすぎて、
態度をはっきりしなかったボクも悪いんだな。
だから「甘えた」人は、
「甘えて」くるのかもしれない。
うむ。
もうそんな人とはあまり愉快じゃないので、
プライベートでは飲まないことに50半ばで、
ハッキリとした。
それを思えば、
今回編集長とのプライベート飲みは、
ちゃんとした事前の約束で始まり、
お互いちゃんと肯定しつつ、
かといって時々バカみたいなことを言いあって笑い、
あちこちブラブラ歩きまくりつつも、
楽しくてもうちょと飲みたいけれど堪えてスカッと別れ、
という、
いい飲みだった。
あまりにご機嫌だったので、
別れて一人になってから、
封印していたお店(バー)につい飲みに行ってしまった。
(しまった! ついウッカリ。またしばらく封印)
うーむ、
読み直してみたらまたまた長い。
ぼちぼちのつもりが。
ごめんなさい。
さて、
このごろは、
なんだか春はとっくにコーンとすっ飛ばして、
季節はいきなりどこから見ても夏。
ビールがおいしい季節。
また、
楽しくていいお酒を飲みに行くかな。