『スーパークロスワード』誌のイラストが完了。
編集部からのお題は、
〝 お父さんがお母さんを! 好きになった理由 〟
(クリックで大きな画像)
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編集部からのお題は、
〝 旅の途中で見つけた! 人名みたいな駅名 〟
(クリックで大きな画像)
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編集部からのお題は、
〝 視聴率の原動力となった 人気タレント健在 〟
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編集部からのお題は、
〝 何げに気楽で居心地がいい 相性がいいのかな? 〟
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『ナンクロメイトDX』誌のイラストが完了。
編集部からのお題は、
〝 そろそろ決めて! 〟
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編集部からのお題は、
〝 油断は禁物! 〟
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編集部からのお題は、
〝 確実なものにする 〟
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(C)Hajime Sano
(株)マガジン・マガジンのパズルメイトシリーズの雑誌です。
(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
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↑のイラストについて。
一番上の、
〝 お父さんがお母さんを! 好きになった理由 〟。
これは、
今のお父さんとお母さんの様子で描いてもよかったし、
また、コマごとに、
それぞれいろんな違うお父さんお母さんでもよかった。
でも、
最終的には、
一組のあるお父さんとお母さんが、
昔のことを思い出していて、
若い頃のお父さんお母さんが出てくる、
そんな風にした。
そして、
「設定」というか「ストーリー」というか、
そういうのを決めて描いている。
8つのコマの中で、
最初ざっと見渡した時に少し考えたのは、
お父さんがお母さんを始めて見た時にすぐ好きになったというコマ。
どこで出会ったことにしようか?
と考えて、
「職場」にした。
お母さんは、
どこかのインフォメーションで働いていて、
お父さんは、
そのどこかの同じ職場で働く人か、
それとも出入りの業者さんか。
そんな感じ。(A)
このおおまかなストーリーが決まったらあとは、
(B)--おもいやりのあるところ、
(C)--働くレベルの高さ、
あたりはそれぞれ、
彼女の職場でのアレコレでこんな感じに。
(1つを決めて設定を固めるとあとがやりやすい)
このうち(C)はちょっと考えて工夫した。
〝現場で何かが起こってそれにバシッと対処している感じ〟
かな。
何が起こったのかは、
みなさん各自妄想してください。
で、(D)。
編集者さんごめんなさい。
ここだけヒントの言葉をそのまま書きます。
スイマセン。
(他の説明はなんとか別の言葉に置き換えてます)
この(D)のコマは「経済観念がバッチリ」のコマです。
このイラストをしている時に、
友人がちょうど遊びに来て、
ここの問題をみて、
「〝経済観念〟を絵にできるのか!」
と言っておどろいて笑っていたけれど、
これはこんな(D)の感じでおさめた。
この、
「もったいないから 他へ行きません?」
という言葉。
彼女はどういう状況でそう言ったのか?
わからないけれど、
とにかく、
あまり値段の高いものは申し訳ないし、
そんな無駄な必要もないし、
一緒にいるだけで楽しいし、
という、
「経済観念」ブラス「思いやり」ブラス「好意」でしょうか?
それに、
「…他へ行きません?」という言葉の丁寧さからして、
これは最初のデートかな?
それか、
まだつきあって間のない頃かな?
うん。
そして、
(E)--食べ物を作るのが上手、
(F)--犬猫などをかわいがる、
(G)--小さい子が好き、
このあたりはそのまま。
で、最後の、
(H)--賢いところ。
(C)でもセリフの中に出てきた〝主任〟がここでも。
「あいさつ」というのは、
結婚するという報告のあいさつを、
会社の誰に最初にするか、
とかそういうことでしょうか?
それとも、
単に彼の仕事上の相談にのっているだけなのかな?
わかんない。
まぁ、
いろいろと想像してください。
以上、
そんな感じに仕上げました。
ちなみに、
僕は、彼女の方が彼よりも、
1つ2つ年上なのではないかと踏んでます。
そんな感じしません?
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その次のイラスト、
〝 旅の途中で見つけた! 人名みたいな駅名 〟。
これは、
編集からのイラストの依頼のメールで、
最初から「この問題のイラストはやっかいですよ」、
とお墨付きの問題。
本来は、
書いている駅名こそが、
アローという形式のパズル問題を解いていく、
ヒントになるべきもの。
他の例でいうと、
「リンゴ」がヒントならば、
僕らイラスト担当は絵でリンゴを描く。
すると、
読者はその絵をヒントにして、
「ここの絵につながるヨコ(もしくはタテ)のマスは〝リンゴ〟だな」
と理解してマスにその言葉を「かな文字」で埋めて解いていく。
そういう形式のパズル問題だ。
ところが、
〝人の名前のような駅〟、
例えば「井川さくら」や「吉川美南」を、
いくら勝手に、
「井川さくらちゃん」や「吉川美南ちゃん」だ、
と思って描いてみたところで、
それだけでは単なる女のコ。
(武豊のような有名人はまた別だけど)
単なる女のコの絵からは誰にも、
「井川さくら」も「吉川美南」も、
ヒントとしてもちろん出てこない。
本来は、
ヒントになるそのものの言葉を、
絵の中に書いたりするのはNGだけれど、
さすがに編集さんも、
「仕方ないので、駅名も中に書いてください」
と。
でも、
だとしても、
どうする?
ただ、
駅名や看板を描いただけでは、
イラストである面白みも意味も、
ぜんぜん無い。
さぁ、どうする?
と、
こんな風にかなり難易度の高いイラスト。
でも、
そこが、
腕のみせどころでもある。
考えて、
「3つの要素の合わせ技」
にすることにした。
1つ目の要素は駅名。
最初は「ホームの看板にしようかな」と思ったけれど、
「でも駅名は漢字だけの方がパズルのヒントとしてはいい」
と気づいて、
駅の建物の入り口に書いている駅名にした。
(ホームの看板には「よみ」が書いてるものや、「よみ」だけのものもあるので)
2つ目の要素は「旅」をしている同一人物。
これは、「僕(佐野)」にしました。
(自分を絵で登場させたのは、この仕事ではもしかしたら始めてかもしれない)
3つ目の要素は、
その僕が「●●って名前の人のイメージはこんな感じ?」
と言いながら見せているイメージです。
これは昔から、
「こういうのってこんな感じ?」
とかいいながら適当に言葉のイメージから絵にしたりしてた、
そういう遊びを思いだして、
こういう感じに解決することにした。
でも「こんな名前はこんな人?」という感じは、
あくまでも僕のイメージ力なので、
「僕はそんなんと違うと思うな、そういうイメージは全然せえへんわ!」
と対抗してくる人もいるかもしれないけれど、
まぁ、それは、
許してもらおう。
そう、
こうやって仕上がったものだけを見れば、
裏でそう難しいものだったことが見えないところが、
つらいところ。
でも、
それが、
もしかしたらそれこそ「プロの仕事」かな。
このイラストがのっている、
『Super クロスワード』(スーパークロスワード) 誌は、
4月号、2月19日発売。
よければ、全国の書店でどうぞ。
(おっ、宣伝だ!)
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以上今回のイラストは、
上の2つが結構個人的には、
レベルが高くもありつつ面白かった。
どちらも細かく、
他の用事もありつつ、
時間的にやりくりがタイヘンだったが、
おわった時は自分としても納得の2問。
そして、
丁度たまたまそのタイミングでやって来て、
たまたまそのあたりのイラストの話になって、
2問の問題を見せたりアレコレやりとりして、
それらをちゃんと認めてくれつつ、
いろいろと「再確認」させてくれた、
友人には感謝。
その友人とは、
2年ぶりくらいにここに名前を出すと、
そう、
あの、
ナカト
です。
ありがとう。
そんなこんなです。
That's all for now.
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