このあいだ、
「太陽の塔」に会いに行ってきた。
モノレールの万博記念公園駅から降りて少し歩くと、
そこにドーンと見えてくる。
やはり存在感があるなぁ。
キミは。
上のコは、
なんて感じに、
笛でも吹いて遊んでいる風だし、
そして下のコは、
としているようにも見える。
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高速道路をまたいでいる橋を渡って、
公園の入園ゲートに来た。
入園料は200円。
他には目的はないしすぐに帰る予定だったけど、
せっかくなので近くで眺めたいし、
まあ、そのくらいならば、と。
でも、
この入り口越しに太陽の塔を見た時、
何故か、
「奈良の大仏」を思いだした。
あちらは建物に囲まれているけれど、
門から入って「大きなモノに会いに来た」、
という心持ちになるのは同じだ。
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ちょっと丘のようになっているところに、
彼は建っている。
いや、建造物という感じはしないので、
〝立っている〟の方がピンとくるなぁ。
回りに何もないから、
この写真に写したものを見ると、
なんだかスケールが小さく感じる。
これだけ見ていると、
ダーッと走って近くまでいって、
ジャンプすれば腕にぶら下がれそうな、
そんな感じがするが、
これでも70メートルだ。
ビルなら23階くらいにあたるそうだ。
(一番上↑の写真だとわかるね)
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それにしても、
太陽の塔が、
こんな感じでほんとにヨカッタと思う。
親しみがある。
というか、
色々と遊べるのだ。
| やかましいなぁ/
| え?楽しいやろ〜?楽しない〜? /
日本人の永遠のテーマ、
「お気楽とイライラ」
とか。
●
「芸術をバカにしてる」?
いやいや、
「芸術=高尚なもの」
という考えが大嫌いだった岡本太郎さんが作ったのだから、
楽しんでいいんじゃないかと思う。
それに当初は、
この太陽の塔も賛否あったらしい。
「なんだコレは?」
という意見もあったらしいけれど、
岡本さんが求めていたのは、
まさしく、
「なんだコレは!」
だったと何かで読んだことがあるので、
好きに感じればいいのだろう。
それにしても、
もう46年も年月がたってるから、
風格のようなものを感じるのは、
気のせいでもないかもしれない。
てな感じだ。
そして、
太陽の塔はちゃんと、
後ろにも顔があるのだ。
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その後ろの、
さらに後ろには、
広場がある。
そう、
「万国博覧会」の折には、
ここが「お祭り広場」で、
いろんなお祭りや催しが行われたところだ。
広場の隅には、
当時この上にかかっていた、
鉄骨の屋根がオブジェ的に飾られている。
この下で、
今思えば「バカみたい」なお祭り騒ぎを、
数ヶ月にわたってやっていたワケだ。
まぁ、
今からすると「バカみたい」でも、
当時はそれはそれで楽しく疑うことなく夢中で。
たぶん今でも、
そういうことは繰り返しているのかもしれないなぁ。
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| バリバリバリ! /
| むしゃむしゃむしゃ! /
だから、
やめなはれって。
楽しいねぇ。
このコは。
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思えば、
実際にこの太陽の塔を、
「万国博覧会」のシンボルとして目にしたのは、
せいぜい僕より5つあたり下の世代くらいまでだ。
「たぶん記憶しているだろう」というコトでいうと。
そのあとの世代は話に聴いただけだから、
今後何十年か先に僕らがいなくなってしまえば、
もうこれは「いやぁナツカシイあの時のもの」では無くて、
「歴史的な建造物」になってしまうねんよなぁ。
これから、
50年後とか、
いや、もっとあと、
100年、200年とか後になって、
そう、今でいうと、
どこかのお城とかお寺とか、
そのくらいの年月が経ってしまったら、
これはどういう感覚で見られて、
そしてどう思われるんだろうかなぁ〜。
残念ながら、
もうその時は居ないので、
わからないけれども。
その後、
〝人類〟の進歩と調和は、
どうでしょう?
そんなこんなです。
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