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この1つ前にイギリスの本を読んでいるのだけれど、
こちらを先に。
12月のアタマに3日くらいで読んだ、
『丘の上の綺羅星』。
嘉門達夫さんの自伝小説。
嘉門達夫さんは若い頃、
笑福亭鶴光さんに弟子入りして「笑福亭笑光」となり、
ラジオ番組「MBSヤングタウン」でデビューしたが、
その後師匠から破門され、放浪の旅をしたあと、
嘉門達夫として再デビューした。
その過程を描いている青春物語なのだけれど、
その中で嘉門さんにとって重要な人物だった、
ラジオ「MBSヤングタウン」の名物プロデュサー、
渡邊一雄さんとの当時から最近までの関わりを同時に描いている、
そういう話だ。
(もちろん細かい内容はここには書かない)
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大阪の毎日放送のラジオ「MBSヤングタウン」、
通称「ヤンタン」といえば、
僕もほんとによく聴いた。
主に中学から高校にかけて熱心に聴いた。
関西ではとても人気のあった深夜放送だった。
僕らの世代では、
桂三枝、笑福亭鶴光、月亭八方、桂きん枝、キャッシー、諸口あきら、笑福亭鶴瓶、原田伸郎、谷村新司、
〜さん達がやっていた。
(原田伸郎さんの曜日に、
「笑福亭笑光」時代の嘉門さんがサブで出ていたことも、
うっすらと憶えている)
僕が一番「ヤンタン」に夢中になったのは中学の頃。
前にもここに写真を載せたことがあるけれど、
何回かネタのハガキを投稿して、
「ヤンタンボールペン」をもらったこともあった。
これはちょっとした自慢、かな。
だから、
この「ヤンタン」をキーワードとして描かれているこの作品は、
個人的に良かった。
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物語のクライマックスで、
嘉門さんがあるシンガーと一緒に、
神戸のライブハウスでライブをするシーンがある。
店の名は「ジェイムスブルースランド」。
場所は中突堤中央ターミナルの北に位置するところ。
住所が「神戸市中央区波止場町無番地」。
なんと、無番地。
なのだけれど、
このライブハウスの名前と場所が出たときに、
「あっ、ここって…」とすぐに気づいた。
この店は、
ライブのない時はバーとしてもやってるのだけれど、
ここは、2011年の誕生日の夜に僕が飲んでいた店だ。
(その時に写した、当時の携帯による小さな画像)
他で飲んだあとに、
なんだかアヤシイ面白そうな店だったので、
興味を持って入った店だった。
まぁ、
ただそれだけの話なんだけど、
そこの部分でも個人的に、
この本はちょっと読んでいて面白かった。
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そんなこんなです。
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