ロンドンに行った時の話は、
前に終わっているけれど、
1つ、
おもしろかった話を、
残してある。
ゆっくり書きたかったので遅くなったけれど、
番外編として今回はそれを。
まだロンドンに行く前、
アレコレ準備をしていた6月の半ばすぎ頃、
向こうでお世話になるMsちゃんと、
ネットでやりとりして、
色々と教えてもらっていた。
そんな中で、
彼女からこんなメッセージがあった。
今天気予報を見たら、なんと月曜日は雨!でも月曜日はきっと外歩かないから大丈夫だけど。こっちでは、あまり傘使わないのよね。みんなレインコートで済ますことが多い。Rの古いレインコート貸してもらう?
これに対して、
僕は次のように返事を返した。
レインコートな。
ビニールの雨合羽しかないなー。
あと、腰までのフードのついたウインドフレーカーか。
Rくんの古いのを借りようかな。
まだ日にちあるのでちょっと考える。
で、
この返事を送ったあとに読み返して、
意味がおかしくなるところに気がついて笑って、
すぐにまたメッセージをした。
あははは。
日本語は難しいな。
解っていると思うけれど、
「腰までのフードのついたウインドフレーカー」は、
正確に書くと、
「フードのついた、全体の長さが腰までのウインドフレーカー」な。
想像して笑ってしまった。
するとMsちゃんも、
ははは、腰までのフード、私も想像して笑った!
と。
そう、
「腰までの、」で区切られる、
つまり丈の長さが腰までの、
フード付きのウインドブレーカー、
と言いたかったのだけれど。
「腰までのフード」。
って、
どんなけ長いフードがついてるねん!
しばらくしてまた思い出したりして、
さらに、
キミはキリンか!!
そう思って笑った。
もうすこしわかりやすく絵にしてみると、
これだけでも可笑しかった。
ロンドンに行くまで、
何度も思い出して「へへっ」とニヤけた。
普通なら、
これだけの話である。
しかし、
話はこれで終わらなかったのだ。
まさか続きがあるとはその時の僕は知らなかった。
で、
ロンドンに行った。
「コイツーー、もうずっとブログで、
ロンドンに行った行った行ったって、
自慢してるんかぁぁぁぁあん!」
と、
「ネチネチっ」とした人からそう思われるくらいに、
とにかく、
ロンドンに行った。
向こうに着いてからも、
このおもしろかったネタを思い出し、
Msちゃんに「腰までのフード!」なんて言って、
二人で「あはははは」と笑ったりしていた。
そして、
話は、ここからだ。
4日目。
Msちゃんとガムデンロックマーケット方面に行った。
マーケットに入ってすぐに、
ちょっと目をひく洋服をぶら下げている店があった。
Msちゃんも興味をひかれたみたいで、
「ここの服、面白いねぇ」なんて言うので、
そのお店に入ってみた。
デザインといい、色味といい、配色といい、
なんだかちょっと面白い服が並べてある。
全て同じデザイナーなんだろう。
Msちゃんは「あ、ほしぃー」なんて服を見て回っていて、
僕も「メンズもあるんやろか?」なんて探して、
見つけたセーター風のメンズ服を、
「これいいなー」なんて見たりして、
またMsちゃんのところに戻った。
「ねぇ、いいねー、ここの服ー」とか言いながら、
服を見比べているMsちゃんの横に立っている時に、
ふと、
あの「腰までのフード」のネタを思い出した。
というのも、
そこのお店の服には、
かけている正面からみた限りでも、
ほとんどにフードがついていたのだ。
だから、
ここは関西人としては、
ここであのネタを使わないワケにはいかないと思って、
Msちゃんに、
「腰までのフードがついていたりして〜」
なんて笑いながら言って、
Msちゃんの見ていた服の裏にあるフードを見た。
もちろんその時、
それに「腰までのフード」が付いているとは、
思ってはいない。
ネタだ。
が、
その服には、
ほんとうに、
「腰までのフード」が付いていた。
「えっ!!」っと思った後に、
二人で「あーーーっ!!」と叫んで、
顔を見合わせて笑った。
「ほんとについてるーー!!」
笑った。
笑った。
思い切り笑った。
腰までのフードと言っても、
全体にガボッと長いワケではなく、
フードの先端のとんがったところが、
ヒュルヒュルと細長く伸びていて、
例えば魔女だとか妖精だとか、
そんな感じになっている。
それに、
見て笑った服のフードは、
本当に腰のあたりまでの長さがあったのだけれど、
他の服を見てみると、
それより短いものも多くあった。
最終的にMsちゃんの買った服も、
腰まで、と言うよりも、
もう少し短いものだった。
僕も結局、
気に入ったメンズセーターを、
自分のお土産として買った。
(それは、普通のフードだ)
それについていたタグをたよりに、
検索をしてみると、
「eBay 」というショッピングサイトが出てきた。
ここに「ほぼ腰までのフード」が真ん中あたりに載っているので、
↑見てみたかったらちょっとどうぞ。
(スマホからではフードの写真はすぐには出てこないみたいです。出来ればPCで)
それにしても、
意識せずにネタになってしまった、
「腰までのフード」がほんとにあるとは、
たまたまそれに出会ってしまうとは、
そして、
そういうオチがちゃんと待っているとは、
思いもしなかった。
誰か台本でも書いているのか?
そう思ったりした、
ロンドンで笑ったベスト3に入る、
「腰までのフード」話でした。
ほんとに、
大笑いだったなぁ。
そんなこんなです。