「ロンドンでの観光」の続きです。
4日目に、
Msちゃんの案内でガムデン・ロック・マーケットという、
ロンドンでは有名な大きなマーケットへ行きました。
ファッションや雑貨や装飾品、
それからマニアックなものまで、
いろんな小さな店がにぎやかに並んでいます。
それから、
屋台で色んな国の食べ物がアチコチで、
いい香りを放ちながら売っていたりもして、
ほんとに面白くて楽しいところでした。
ガムデン・ロックの「ロック」は「水門」という意味だそうです。
18世紀後半に栄えた運河が今でも残っており、
その水門があることに由来する名前だそうです。
観光用の小舟もあって雰囲気もあります。
マーケットは、
近隣の他のマーケットも含めると、
とてもじゃないけれど2.3時間では回れない広さと内容で、
またゆっくりと行ってみたいと思えるところでした。
マーケットの後、
大英博物館へ。
このあと、Rくんも交えてパブに行く予定だったので、
「何か面白いお土産があるか見てみる」ことをメインにして、
展示は一部だけを軽く見て周りました。
消費税が20%で物価の高いイギリスだけれど、
その分、こういう公共のミュージアムはどこも無料です。
「昔、各地からその土地のものを持って帰ってきたものばかりで、
そろそろその国に返さないといけないんじゃないかと、
思ったりするわー」
とMsちゃん。
「でも、ここに保存してるから残っているということも、
場合によってはあるんだけどねぇ−、紛争とか破壊とか」
「ああ、そうそう、浮世絵でも、明治以降、
海外に出て行って管理されてるモノの方が保存状態が良かったりとか、
そういうこともあるもんなぁ」
「それにしても、よくこんな大きなものを持って帰ってきたわねー」
なんてことを言いながら観て回りました。
5日目は、朝から単独行動。
まず、
「いかにも観光」なバッキンガム宮殿に行ってみました。
観光客で溢れかえっています。
中国語やラテン系の言葉なども飛び交ってます。
そして、ちょうど運良く、
衛兵交代式が行われていました。
軍楽隊の行進曲があたりに響いてます。
交代の兵隊さんたちが中に入ってきます。
こちらは騎馬連隊です。
そして任務を終えた兵隊さんが出て行きます。
宮殿にもっと近づいて、
柵の外からズームアップして写してみます。
僕が勝手に思っていた想像では、
もっと旧式で「ガッチャン」とするアンティークな、
古いライフルを持っているイメージだったのだけれど、
こうやって見てみると銃は最新の自動小銃です。
「そうかぁ、かわいい格好をしているけれど、
ちゃんとした兵士だもんなぁ。そりゃそうだ」
と、勝手なイメージではない「ホントのところ」を、
再認識したりしました。
宮殿をあとにして、
ちょっと頑張ってお店でサンドイッチとジュースを買って、
(と言っても、置いている商品をレジに持って行くだけ)
ビジネスマンがアチコチで休憩する公園でランチをしたあと、
街を歩きます。
繁華街で有名なピカデリーサーカスへ。
ピカデリーサーカスとは、
ここの広場のことで、
(「サーカス」とは通りの合流点における円形の空き地のことらしいです)
周囲には店舗や劇場があって賑わっています。
なのに、新しい高層ビルがほぼ無くて、建物が低めで、
とても空が高い。
天気もよくてサイコーでした。
広場の中心には噴水があり、
そのてっぺんには「エロス」の像があります。
周囲は外国人観光客とおぼしき人たちも沢山いて、
「イギリスのお土産モノ」のお店も多くあります。
このあと、さらに東へ向かって、
ちょっとシャレたお土産などを見つけるために、
「コベントガーデンマーケット」という場所を探したのだけれど、
アチコチ歩いてもうまく行き当たらず、
この日は暑いし、戻る時間も押し迫ってきたので、
モヤモヤしながらもハンパな感じで帰ったのでした。
6日目は、
Msちゃんの家族みんなと、
グリニッジへ。
今は一部がグリニッジ大学として使われている、
旧王立海軍大学があったり、
航海術に関する博物館があったり、
そして、
ちょっとした丘の上に、
「グリニッジ天文台」があったりします。
そう、
世界の標準時の、
「グリニッジ天文台」です。
その丘の上から見下ろすと、
キレイな公園と建物、
そして新しい街が美しく見えるのでした。
前回の「タワーブリッジ」と合わせて以上が、
今回巡った、ロンドンの主な観光地でした。
今回、思ったこと(気づいたこと)があります。
「タワーブリッジ」「大英博物館」「バッキンガム宮殿」など世界的に有名なところに行くと、本当に多くの中国人観光客がいました。彼らはしゃべり声ですぐに解ります。
日本でも、ここ10年くらいの間に、
中国人観光客がとても増えました。
神戸三宮でも、大阪でも、京都でも、
大阪と神戸を結ぶ電車の中でも、
いつでも普通に多くの中国人観光客らしき人たちを見かけるようになりました。
で、今回ロンドンで、ふと、
中国人観光客には「若者」が結構多いことに気づいたのです。
カップルで、あるいは女性のグルーブで、
1人でブラブラしているコも見かけました。
まぁ、ツアーできていて自由行動なのかもしれないし、
中にはもしかしたら単独でという人もいるかもしれない。
そんな彼ら彼女らが、
自撮り棒を片手にあっちをウロウロこっちをキョロキョロしてるのです。
もちろん、
神戸や大阪の中国観光客でも若者は多いし、
そういえば2年前に言った広島の平和公園でも、
中国人観光客らしき若者を多く見かけました。
その時々にはそう気にはしてなかったのですが、
彼らはきっと、
「日本が人気」という理由だけで来ている訳ではなく
たぶん、ずっと同じテンションで、
世界中のアチコチの観光地に行っているのではないかと、
そう気づいたのです。
その証拠に、
といいますか、
逆にロンドンの観光地で、日本人観光客の若者は、
ほぼ目立って確認はできませんでした。
(1人だけ、日本語を話ながら通りすぎた兄チャンはいました)
だいたい日本人は仲間の外ではおとなしくしているので、
ただ気づかなかっただけかもしれないけれど、
でも、なんとなくたぶん、日本人の若者は、
「そんなに数はいなかった」が正解じゃなかったかと思います。
そして、若い中国人観光客にくらべれば、
日本人の若者は「ぜんぜん少ない」が正しい気がします。
距離的に、遠さがめちゃくちゃ違わないはずですが。
思えば、
すぐに、
「遠いから」とか、「よく知らないから」とか、
「食べ物がおいしくないというウサワがあるから」とか、
なんじゃかんじゃ理由のための理由をつけて、
皆がそう行かないとされているところには行かないのが習わしの日本人が、
そうぽんぽん、ロンドンには行ったりしないでしょう。
(ハワイやロスなら別でしょうが)
今回の僕の旅行でも、
「ロンドンへ行く」というと、
「へ? ロンドンに!?」
という、ちょっと意外なところ的な反応もそこそこありました。
すぐに「いいねぇ」と言ってくれた人はだいたいが、
「ヨーロッパ渡航経験者」とか「もと洋楽大好き」とか、
そういう人たちだったりします。
で、
その「へ?」的な反応をした多くの僕の同世代に育てられた、
その子供たちにあたる若者日本人が、
今の「ロンドンの人気具合」の中では、
そう、ポコポコロンドンに行くとは思えません。
(何かのきっかけでもっと人気が出れば別でしょうが)
若者でも、
勉強の留学のためにとか、仕事でとか、
もしくは、
「好きだから1人ででも行きたい」
とイギリス全体やロンドンにあこがれたり惚れたり、
している人たちに限られるのかもしれません。
それに比べて、
どうも、
あくまでも感じですが、
一方、中国の若者たちは、
「ニホンデモ、ロンドンデモ、ドコデモカンコウチハ、イッチャウヨー」
な感じがなんとなく匂います。
もちろん、そういうことが出来るのは、
中国の中でも恵まれた若者たちなのかもしれないけれど、
まぁ、あの人口ですからそれでもたいした数だろうし、
そもそも、華僑などみても、
外へ出て行くのに抵抗のない民族なのかもなぁ、
と思ったりするのです。
今貧乏で海外旅行出来ないコでも、
機会さえあればドンドン行く、みたいな感じに。
そして、まぁ、
これからの時代のコらである若者がそうなのだから、
もともと中華の国の人たち全体の持っているバイタリティーと底力は、
(よく言われるマナー云々は別の話として)
やっぱりすごいよなーと、たいしたものだなーと、
あらためて思ったりした、ロンドン行きなのでした。
そんなこんなです。