ここのところ、
去年の夏頃に買ったムック本、
『文芸春秋7月臨時増刊号 日本の美しい女(ひと)』を少しずつ、
観て、読んでいる。
表紙は今は亡き夏目雅子さん。
ほんとに麗しい。
彼女はこの本の中で紹介されている女優さんの中では、
たぶん一番新しくデビューした人。
次に、中野良子さん、高橋惠子さんくらいが若く、
あとはそれより上の世代の昭和の女優さんたちが並ぶ。
(それを押しのけて表紙になるほどのこの可憐さ)
映画スターという呼ばれ方がまだあった頃に活躍した人が中心で、
亡くなった方、引退してもう姿を見せない方、今も現役の方、
波瀾万丈の人生を送った方など80人ほどが紹介されている。
ひとりあたりの写真はそう多くはなく、
しかも映画の撮影時の写真よりも、普段っぽい写真がほとんど。
そんな女優さんたちの若い頃の写真たちを観ながら、
顔だちの好みとかは別にして、あくまでこの本の中で、
なんとなく感覚的に、発しているものがイイナァと感じた、
女優さんを挙げてみる。
(あくまでその本の中の2.30代の彼女たちだけれど)
有馬稲子さん。
久我美子さん。
大原麗子さん。
酒井和歌子さん。
芦川いづみさん。
岡田茉莉子さん。
岩下志麻さん。
太地喜和子さん。
星由里子さん。
八千草薫さん。
新珠三千代さん。
桑野みゆきさん。
月丘夢路さん。
鰐淵晴子さん。
水野久美さん。
淡島千景さん。
富士真奈美さん。
団令子さん。
浜美枝さん。
淡路惠子さん。
中でも、
大原麗子さん。太地喜和子さん。新珠三千代さん。
この3人が個人的に目を惹くなぁ。
グッとくるなぁ(あえて古くさい言い方)。
イイなぁ。
イカシてるなぁ。
彼女たち「映画スター」の若かった頃と、
今の若いテレビ芸能人や女性タレントを比べてみても、
それは全く意味がないことだけれど、
しいて言うならば、
この本の彼女たちは皆、
「色んな目や口や手や表情をして自分をアピール」しなくても、
「そのまま何気ない風にしていてもしっかりとある存在感」、
と言った感じかなぁ。
(カメラマンの違いもきっとある)
さて、その本とは別に、
今、
これもちょこっとずつ時間のある時に観ているのが、
『ゲバゲバ90分』のDVD。
これは子供の頃、好きだった。
「こんなバカみたいなテレビやめなさい」という、
家の大人の目をかいくぐりながら、
観られるかぎり観た。
僕は関西の子供だったので、
『吉本新喜劇』もしっかり観ていたし、
ああいうコッテリしたお笑いも好きではあったけど、
ちょっとシュッとしていて都会的でスピード感のある、
ギャグ番組『ゲバゲバ90分』も好きだった。
出演者がまたいい。
大橋巨泉、前田武彦、ハナ肇、萩本欽一、坂上二郎、宍戸錠、小松方正、常田富士男、藤村俊二、熊倉一雄、朝丘雪路、松岡きっこ、小川知子、岡崎友紀、うつみみどり、小山ルミ、ジュディ・オング、吉田日出子、etc。(敬称略)
若い人には解らない名前も多いだろうなぁ。
あ、
番組テーマソングは今でもCM (「キリン のどごし生」とか)で、
使われたりしているのでそれだけは有名かもしれない。
タータカタン♪ タータカタン♪ タータカタンタタタタッタタカタタン!!♪
っていうアレね。
で、
観ていると、
なんかヨユーがあるなー。
いろんな意味で。
お笑い番組なんだけど。
今よりも「抜けている」感じがするのは、
僕の単なる思い込みかなぁ。
ちょっといろいろと、
エッセンスのヒントというか、
そういうのを与えてもらえそうだ。
観ていて。
『ゲバゲバ90分』の前はこれを観ていた。
『キイハンター』の特選集。
時代的には、丁度『ゲバゲバ90分』と同じ頃。
これも子供の当時よく観た。
国際警察であるキーハンターが、
一話完結(時には前編後編の2回連続)で、
いろんな悪党をやっつけていく。
レギュラー出演は、
丹波哲郎、千葉真一、野際陽子、谷隼人、大川栄子、川口浩、仲谷昇、宮内洋、中丸忠雄。(敬称略)
けどまぁ、
「あの回のあの話が良かった」なんていうような、
細かいところまではほとんど憶えていない。
何せ、今では考えられないけど5年に渡ってやっていた番組だし、
僕もなにぶんチビッコだったし。
改めて随分と久しぶりに観てみると、
デタラメで突っ込みどころも沢山あるけれど、
追跡アクション風、推理劇風、西部劇風、喜劇風、任侠映画風、
などなど「なんでもアリ」の感じがタノシイ。
どうせウソなんだもん。このくらいでいい気がする。
テーマソングの「非情のライセンス」も劇中BGMもいい。
ただ、どうかなー、
ここに納められているのは、
キーハンター全262話( ! )のうちの20話分。
もし、全262話をどっとまとめて観たりすると、
きっと途中で飽きてしまうような気がする。
時代と共にだんだんと濃くなっていってる気がするし。
まぁ、放映時は当然週に一回だから、
それでも良かったのかもしれない。
それにしても、
当たり前だけれど、出演者が若い若い。
野際陽子さんは当時子供の僕には「おばちゃん」に見えたが、
今みるとなんともカワイイ。30代前半くらい。
そして、ファッションが、
グルグルッーと時代的に周りきってしまって、
今みたらオシャレで、全然おかしくない。
80年代〜90年代くらいに観たらきっと笑ったと思うけれど。
と、そんなこんなで、
ちょっとアレコレ昔の良さを純粋に楽しみながらも、
自分にインプットして再確認したりする。
でもって、
まぁ、今は今で、今現在の今のアレコレも、
興味のあることが全く無い訳でも無いワケで。
そんなこんなです。