4日、
伊丹に行ってきた。
まず阪急伊丹駅の近くで皿そばを食べてから、
伊丹市立美術館にて同時開催の、
「日本の写真史を飾った写真家の私の1枚−フジフイルム・フォトコレクションによる−」と、
「シャレにしてオツなり −宮武外骨・没後60年記念−」を見てきた。
展示は、
「シャレにしてオツなり −宮武外骨・没後60年記念−」の方で、
キモチ的に触れるものがあった。
明治時代のジャーナリスト宮武外骨が出していた、
諷刺雑誌「滑稽新聞」や「スコブル」などの表紙に惹かれたのと、
それから、同時に展示していた、
浅野竹二という昭和の版画家の作品が好みだったこと。
が、
まぁそういう個人的な嗜好の話はおいといて、
とにかく展覧会を見終わってから外に出て、
さぁ、これからどうしようか?
と考えた。
ふと、「つかしんまで歩いてみるか」と思いたった。
伊丹市立美術館の前の大きな道路をまっすぐに南下すると、
途中に「つかしん」というショッピングセンターがある。
かつて、僕が20代の半ばくらいだったかに、
西武のセゾングルーブが中心になって開発した複合施設で、
西武百貨店を中心に沢山のシャレたお店があった。
当時何度か家族や友人と車で行ってブラブラしたことがある。
とても賑やいでいた。
当初は「つかしんホール」という多目的ホールがあって、
デザインの専門学校に行っていた時期に、
学校の友達とそこへ「横尾忠則展」を観に行ったこともあった。
その後、西武は撤退したけれど、
数年前にリニューアルをしたらしいと聴いていたので、
一度ちょっと行ってどうなっているのか見てみたいと思っていた。
伊丹市立美術館からはだいたい阪急電車2駅分になる。
「歩いたら結構あるかもなぁ」と思ったけれど、
1月半ばから仕事でこもりきりで運動不足でもあるので、
ちょっと散歩がてら歩くことにした。
で、
しばらく歩いていると、
道路を挟んで向こう側の建物の二階あたりに、
大きな犬が首を出していた。
これは珍しい。
たいそう大きな犬だ。
が、ちょっと首が出ているところが高すぎて、
道を歩いている人に何かをもらいたくても、
ちょっともらえない。
だからか、
少し残念そうな顔をしているように見える。
「ああ残念だったねー」
と思いながらまた歩いていると、
また、道路を挟んで向こう側に、
興味深い建物を見つけた。
どうも、出来たばかりの新築らしく、
内装の工事の人らしき影が時折窓やベランダから見え隠れしていたが、
それにしても薄っぺらい。
こんなに薄っぺらいマンション。
ワンルームなのかなー、なんか興味をそそられた。
しかし、まぁ、
いいじゃないか。
必ずしも、大きかったり、広かったり、豪華だったり、
そんな「一般的に見てどこよりも素晴らしい」でなくったって。
そう、
歌にもあるやん。
♪ナンバーワンにはならなくていい、
♪もともと特別な、
〜♪
なんて口ずさみなから、
またまた足を勧めると、
今度はこちらの歩道側に、
また犬が首を出していた!
そうか〜、
伊丹の犬はどこでもみんなこんなに大きいのか〜。
そして道路側にみんな首を出しているのかー。
兵庫県も広いな〜。
今度の犬は首を出しているのが場所的に低い位置。
これなら、人から何かもらえたりするな〜。
場合によっては人ごとパクッといけちゃうな。
心なしか、
顔も嬉しそうに見える。
しかし、食べないでね、
と願いながら前を通りすぎて、
さらに歩いて、
「つかしん」に向かったのであった。
| はぁ、………なんでやねん /
そんなこんなです。