「ナンクロDX」誌のイラストが完了。
編集部からのお題は、
「鉢の中の小さな宇宙 盆栽」
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編集部からのお題は、
「食うか? 食われるか? サバンナ」
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(このブログへの掲載は編集部の許可を得ています)
自主的勉強をしていて、
「生物」を学んでいる。
おもしろい。
僕らのような動物を形作っている細胞は、
そのルーツは、もともと「細胞だけの生物」で、
このコたちにはだいだい「酸素」なんてのは毒でダメだった。
このコたちを「もとコちゃん」と名付けてみる。
やがて、
「もとコちゃん」とは別に、
「光合成をして酸素を出す」生物が生まれた。
そのコたちを「みどりちゃん」と名付けてみる。
そこから長い年月が経って、
「みどりちゃん」の作った酸素が地球上に増えてきた。
すると、
今度はまた別の「酸素を使って生きる細菌」が、
「ニューフェイス」として生まれてきた。
彼を「さんちゃん」と名付けてみる。
その「さんちゃん」は「酸素を使える」おかげで、
今までのコたちとは違ってかなり元気だった。
しかも、頭も良かった。
やがて「さんちゃん」は、
「もとコちゃん」に近づいて、
「なぁ、一緒に暮らそうやー」と言って、
グイグイッと「もとコちゃん」の細胞の中に入ってきた。
「もとコちゃん」は「えっ、なにー? コイツー」と思ったが、
受け入れてしまった。
しかし、「さんちゃん」は、
「その代わり、君の苦手なことはボクがしたる」と言って、
「もとコちゃん」が苦手だった酸素から、
見たこともないほどの沢山のエネルギーを作って渡してくれる。
だから、「もとコちゃん」はクラッときて、
その代わりとして、
「さんちゃん」にタンパク質を作ってあげて、
食わしてあげることになった。
そんな風に、
「もとコちゃん」細胞の中に、
「さんちゃん」細菌が入った形が、
僕らの今の細胞のルーツで、
入ってきた「さんちゃん」すなわち酸素を利用できる細菌が、
つまり僕等の細胞の中に必ずある、
のちの「ミトコンドリア」になった、と言われている。
僕等の、
「呼吸」という営みの中の、
最終的な働きである、
ミトコンドリアで「酸素と有機物でエネルギーを作る」ということは、
そもそも「もとコちゃん」と「さんちゃん」の、
「ギブアンドテイク」な、「共に生きる」な、
こういった事らしい。
その証拠に、
細胞全体の核にあるDNAとは別に、
ミトコンドリアは独自のDNAも持っているという。
そう、別々の生き物が1つになった形が、
もともとのボクらの形で、
今もその形が体内にある、
と思うと、
ちょっとオモシロイ。
「人間のルーツはすべてアフリカの一人の母親から」とか、
「体の中のしくみはあーでこーで」とか、
そういうのをイメージするもいいが、
個人的にはもうそういうのはおしまいだ。
これからは、そんなの通り越して、
もっともっと、「そもそも」な、
「自分の体内の、細胞とその中のミトコンドリア」
を頭の中でイメージしよう。
「スーハー」と呼吸しながら、
体内の全細胞に告ぐ。
「いろいろしっかりとたのむからね、
細胞とミトコンドリア!」
ちなみに、
「もとコちゃん」と「さんちゃん」の、
「呼吸」という暮らしができるようになったニューファミリー細胞に、
さらに、
上で書いた光合成をする生物「みどりちゃん」が入り込んできて、
「光合成」もできるようになった同居世帯が、
のちの「植物細胞」で、
その「みどりちゃん」がつまり、
植物細胞の中にある「葉緑体」なった、
のだという。
細かいところ間違っていたら、ごめんなさい。
さらに詳しくは自分で調べてもらえたら。
そんなこんなです。