もう随分と前から、
神戸に関する本は買うようにしている。
上の写真のモノが全てではないけれど、
最近は前ほど「いいな」と思うものも少なく、
本を置くスペースの問題もあるので、
どうしても欲しいモノだけしか買わないようになった。
特に大事にしているものは、
やはり阪神淡路大震災前のものになってしまう。
神戸本集めの一番最初の本になるのがコレ。
神戸市経済局貿易観光課によるもので、
1985年3月の発行。
震災前の古い酒蔵などの写真もスバラシイが、
とにかく、わずかに写っている人の空気感というか佇まいがなんか違う。
本格的なバブル景気の、まだ少し手前の頃。
次は、
神戸市広報課による1992年4月発行のもの。
このあたりになるとバブルを通ってきているので、
街の感じも今と少し相通じるものもあるのだけれど、
やはり、大震災の3年前なので、無くなったものなども少し載っている。
真ん中の写真の中突堤から現ハーバーランドのあたりも、
今とは違うなぁ。
で、こちらは、
「ぴあ」発行のいわゆるガイド本。1994年5月発行。
ガイド本なのだけれど、
写真はいっさい無くて、
すべての見開き1コーナーにおいて、
紹介している場所の地図をイメージに合ったイラストで表現している、
という凝った作りで、
本として親しみやすく楽しく編集されている。
この本も好きだった。
さて、
で、
今から6年前のこと。
神戸で「神戸学検定」という地域検定が始まった。
そして、その公式テキストが発行された。
すぐに、
「神戸本集め」の一環として買った。
だから、
別に受験する気はなくて、
仕事先の人が受験して合格した話を聞いても、
「へぇースゴイなぁー」と思っただけだった。
それより、
今まで断片的にしか知らなかった神戸のコトがまとめて書いているので、
読み物としても楽しみにして買った。
が、
なのに、
そのまま読まずに、
「まだ読んでいない本」のコーナーに置かれたまま、
数年が過ぎた。
(この写真は様子を再現した写真です。
テキスト以外の本は当時実際に置かれていた本とは異なります)
去年になってから、
その「まだ読んでいない本」のコーナーにあった何冊かを、
順番に読んでいくことにした。
そして、今年の初めの冬ごろ、
この「神戸学検定テキスト」の順番になり、
何日かかけて読み終えた。
そのあと、フッと思った。
「んー、コレ、受けてみよっかぁ」
「うん、6年前とは気分も違うし、できたら受けてみよう」
試験は秋なので、
初夏の時期にまだその気があれば、
その頃から勉強をして秋に受けてみる、
ということにした。
5月から勉強を始めた。
「神戸学検定」は、
「初級」「中級」「上級(受験資格は中級合格者)」と3つのコースがある。
どうせなら、と、
「初級」「中級」をダブルで受けて、
ダブルで合格するつもりで、
勉強を始めた。
「中級」はそこそこムツカシイという話も聴いたけれど、
「初級」だけにするとおそらくホンキにならない気がしたので、
「初級」「中級」ダブル合格を目標にした。
かなりホンキだ。
テキストをノートにまとめたりしだした。
そうこうしているうちに、
申し込みも始まり、
案内のリーフレットに付いていた振り込み用紙で、
受験料を支払った。
そのちょっと手前では、
「もし、どうしてもムリそうなら初級だけにしよう」
と思ったりもしたが、
結局、
最初の予定どおり「初級」「中級」両方申し込んだ。
それにしても、
この夏はほんとに暑かった。
もちろん当然、
仕事や他のするコトもアレコレやりつつの、
その合間をぬっての暇を惜しんでの勉強だった。
「こんな暑い夏になんで勉強なんだ?」と、
ふと疑問がわきあがった時が無かった訳ではないが、
まるで夏休みの宿題か自由研究をするかのように、
連日の暑さの中、
やった。
(上の写真は現時点での再現です。
アイスクリームは暑さをイメージした演出です)
本当の学生の頃の夏休みにこのくらい勉強していたらナァ、
きっとアレコレ違っていたかもしれないナァ、
なんて思いながら、ノート7冊分、完了。
そうこうしているうちに、
9月に入り、
受験票が到着。
9月といえども今年はまだまだ暑かった。
ノートをもう一度最初から見直してマーカーでラインを入れて、
そして、今年初めて出た過去問題集も購入して、
最後の追い込みに。
で、
迎えた9月22日。
試験会場は神戸ポートアイランドにある、
神戸商工会議所。
「初級」が午前で「中級」は昼から。
3時ごろに終わって、
ポートアイランドと港をうろうろと見て、
帰った。
いつまでも暑かった10月も、
後半になってようやく秋っぽくなって、
最後の31日に、
検定の結果通知が、
届いた。
成績票と、
合格証。
そして、
オマケの「コーベアー」ハンカチと、
観光関連施設の無料券や割引券。
いつもとは違う、
今まで何気なく知らずにいたコトも得た、
本当に暑かったうねるような夏の日々も、
僕の中ではこれで本当に、
終わった。
そんなこんなです。