昨日の夕方、
突然ロンドンから帰郷中のMちゃんから電話があって、
「突然だけど今から会えない?」と。
ちょっと躊躇したのは、
19日に仕事の打ち合わせがあって、
その為の準備作業が済んでいないということ。
この2日くらいでしておく予定にしていた。
ちょっと前ならば仕事を優先したと思う。
ちゃんと決められた日に準備をしておいてシュッと済ます。
そういうのをヨシとしてある時期からスタイルとしてやってきた。
けど、やっばり「人とのつながり」が今はダイジだ。
それに、今回会っておかないと、
次に会えるまでまたかなり時間があく。
「4才」のカノジョの双子の子供たちを見るのは今しかない。
幸いその仕事の打ち合わせには常に「予備日」が用意されていて、
どちらかの都合でダメになった時は、
その日に変更できるようになっている。
これは正直に素直に「準備ができていないんです」と言って、
「予備日」の方に打ち合わせをずらしてもらおう、
そう瞬時に決めて、
会いに行った。
芦屋の川沿いの桜はもう散って、
水面に模様のように浮かんでいた。
行くとMちゃんのパートナーは、
「ビール、ノメマスカ?」と聴いてくれた。
「大好きです」と答えると、
彼はビールを買いに近くのスーパーまで走ってくれた。
いいヤツだなぁ。
Mちゃんの息子のDくんとTくん。
一人でもくもくと土木作業をしていたカレ、
「将来、建築家かな?」とMちゃんに。
お気に入りのぬいぐるみが紛失してそれが見つかるまでの間、
ずっとその名前を叫んでいた感情豊かそうなカレ、
「将来、芸術家かな?」とMちゃんに。
「でも、二人ともロックミュージシャンにしたいんやろ?」と聴くと、
「そう」と笑っていたMちゃん。
で、紛失したぬいぐるみを探しに、
立ち寄ったところを走って回って、
見つけてきたカノジョのパートナー。
お父さんだなぁ。
そして、
すっかりおかあさんになったMちゃん。
でも基本的ないい部分は変わっていなかったのでそれがウレシかった。
いいねぇ。
座って「時間は早いねぇ」なんてハナシをしている時に、
「だって。ワタシの人生の半分、サノさんを知っているのよ」と。
そうか、そうだなぁ。
やがて陽が暗くなって、
「じゃ、ロンドンで」と握手して別れて、
そのあと5年程前にちょっと住んでいたあたりを、
アレコレ1つ1つ思い出したりしながらぷらぷらと歩いて、
そして電車に乗って家に帰った。
そんなこんなです。